日本最後のトロリーバス廃止へ! ラストランは立山黒部アルペンルートで11月30日。
日本で唯一運行しているトロリーバス「立山トンネルトロリーバス」が老朽化により12月1日に廃止となる。同バスを運営する立山黒部貫光株式会社は、ラストランとなる11月30日に先駆け、6月から記念イベントを開催すると発表した。 【画像】普段入れないバックヤードの写真など!関連写真をチェック(全8枚)
富山のトロリーバスはいつ廃止?
立山黒部貫光株式会社は、日本で唯一運行するトロリーバス「立山トンネルトロリーバス」を2024年12月1日に廃止。ラストランは11月30日となると発表した。この最終運行を記念し6月からトロリーバスの魅力を堪能できるイベントが開催される。 「立山トンネルトロリーバス」は、富山県と長野県の間をケーブルカーやバスなどで結ぶ「立山黒部アルペンルート」内の室堂~大観峰間(約3.7km)で運行しているトロリーバス。 1996 年から運行を開始し、これまでに約1920万人が乗車したという、同エリアの名物のひとつ。 トロリーバスとは、通常のバスと同じくタイヤで走行し、運転操作もハンドルを使用する。しかし、ガソリンなどの燃料でエンジンを動かすのではなく、道路上空にある電車線(架線)から電力の供給を受けて走るという特徴がある。「バス」と呼ばれているが、実は「電車」の仲間で正式名称は「無軌条電車」。法律上も「鉄道」に分類されているユニークな乗り物だ。
立山トンネルトロリーバスはなぜ廃止される?
同社によると、トロリーバスを廃止する理由は車両の老朽化により更新が必要となった部品の調達が困難になったため。2025年4月からは電気バスに置き換わる予定だ。 立山黒部アルペンルートでは、過去に長野県側の関電トンネル・黒部ダム~扇沢間(約6.1km)でもトロリーバスが運行されていたが、2018年に廃止。現在は電気バスが運行されている。
立山トンネルトロリーバスの記念イベントが開催!
立山トンネルトロリーバスは11月30日にラストランを迎えるが、それに先駆けて記念イベントが開催される。イベントは3つのテーマに分け、6月1日~7月26日、8月24日~9月16日、10月14日~11月30日の3期間にて実施予定だ。 【立山トンネルトロリーバス 最終運行記念イベント概要】 第1弾:6月1日(土)~7月26日(金) 「ありがとう!思い出の立山トンネルトロリーバス」 第2弾:8月24日(土)~9月16日(月・祝) 「ありがとう!日本最高所の立山トンネルトロリーバス」 第3弾:10月14日(月・祝)~11月30日(土) 「ありがとう!日本最後の立山トンネルトロリーバス・ラストラン!」 場 所 :立山黒部アルペンルート内(メイン会場:室堂、大観峰) イベント期間中、トロリーバス乗客限定で記念カードのプレゼントや、室堂駅きっぷ売り場において、乗車券を差し込める専用台紙の販売も行う。