セブン&アイHD決算 65%減益、24年3~11月 海外コンビニで苦戦
セブン&アイ・ホールディングス(HD)が9日発表した2024年3~11月期連結決算の最終(当期)利益が前年同期比65%減の636億円だった。主力の海外コンビニエンスストア事業が苦戦した。 売上高にあたる営業収益は6%増の9兆695億円、営業利益は23%減の3154億円だった。 セブン&アイは昨年8月、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたと公表した。11月には、買収への対抗策としてセブン&アイ創業家による自社買収(MBO)の検討が明らかになった。メガバンクなどから資金を調達し、セブン&アイの株式の公開買い付け(TOB)を実施する算段だが、8兆円を超えるとされる買収資金の確保が焦点になっている。 不採算事業の整理も急ぐ。10月にはスーパー事業などを束ねるヨークHDを設立。過半の株式を売却し、早期の新規株式公開(IPO)を目指す。【加藤結花】