高齢者の平均貯蓄額と負債。豊かな老後を過ごすためにはいくら必要?
豊かな老後を過ごすためには?
老後には、十分な貯蓄など経済的な余裕があり、負債のない家計が理想的です。退職して老後の生活へ入る前に、貯蓄と負債の金額をコントロールしておくことが大切です。 貯蓄については、若い頃からコツコツとお金をためていくことがポイントとなります。「若い頃には余裕がなかった」「貯蓄する習慣がなかった」という50代や60代の人でも、貯蓄ペースを早めれば、退職するまでにある程度お金をためることができるでしょう。 一般的には、仕事を引退する65歳くらいまでに約2000万円の貯蓄があると安心だと言われています。もちろん、どんな老後の生活を送るかによって、必要となる金額は変わってきます。厚生労働省の「令和4年簡易生命表の概況」によると、日本人の男性の平均寿命は81.05歳、女性の平均寿命は87.09歳です。少なくとも80歳くらいまでは生きるとして、自分たちに必要となるお金を計算してみましょう。 また、負債については、なるべく早く完済することが重要です。支払わなければならない利子を少しでも減らすために、積極的に繰り上げ返済を行いましょう。50代や60代の人がお金を借りる場合は、仕事をしている間に完済できるのか、計画的に、そして慎重に考える必要があります。
まとめ
高齢者世帯の貯蓄と負債の金額を具体的にチェックすると、高齢者は老後どのような生活を送っているのか、イメージしやすくなります。今回紹介した内容を参考にしながら、自分の老後のために、貯蓄や負債を計画的に管理し、経済的にゆとりがある生活を送れるように準備していきましょう。 出典 厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 執筆者:下中英恵 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
ファイナンシャルフィールド編集部