「飛行機利用」と「新幹線・電車のみ」、それぞれの旅程は？

次に、実際に鳥取旅行をする際の「飛行機利用」の場合と「新幹線・電車のみ」の場合での、出発から帰着までのスケジュールをシミュレーションしてみましょう。自分が旅行していることを想像しながら、図表1をご覧ください。 「滞在時間」とは、旅行期間のうちから移動時間を除いて、鳥取県内で自由に過ごせる時間を計算したものです。 図表1

図表1

筆者作成 飛行機を利用する場合は移動時間が合計4時間程度である一方、新幹線・電車のみを利用する場合は合計9時間以上と、移動時間のみで比較すると圧倒的に飛行機利用の場合のほうが有利です。 ただ、鳥取空港発の飛行機は便数が少なく最終便が18時30分発になっていることから、最終日に鳥取県内に滞在できる時間は、新幹線・電車利用の場合と大差なくなってしまいます。 2泊3日の旅程を合計すると「滞在時間」は飛行機利用の場合は54時間15分、新幹線・電車利用の場合は52時間25分と、約2時間程度飛行機利用の場合が長くなります。「移動時間」を短縮したいのであれば飛行機を利用するべきですが、「滞在時間」については飛行機を利用してもそれほど大きくは伸ばせない可能性があります。

まとめ

今回のシミュレーションでは、東京から出発して鳥取県へ観光旅行をする際、「飛行機利用」の場合と「新幹線・電車のみ」の場合とを「移動料金」「移動時間」「滞在時間」で比較し、結果は以下の通りになりました。 飛行機利用 移動料金：4万4920円 移動時間：4時間18分 滞在時間：54時間15分 新幹線・電車のみ 移動料金：4万2590円 移動時間：9時間4分 滞在時間：52時間25分 どちらにも一長一短がありそうですが、移動時間は飛行機を利用すると大きく減らせるものの、旅行先での滞在時間はそれほど大きく増えないことが分かりました。 飛行機で移動すれば「移動時間」を大きく節約できますが、利用する空港によっては一日のフライト回数が少ないことなどから、結局旅行先で滞在できる時間はそれほど大きく伸ばせない場合あります。ローカル航空路線を旅行で活用する場合は、事前に十分な下調べをしていく必要がありそうです。 出典 鳥取砂丘コナン空港 連絡バス時刻表 JR鳥取駅⇌鳥取空港 執筆者：山田圭佑 FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント