【日本ダービー・外厩情報】皐月賞激走後の調整過程に〝超回復〟が明示された栗毛馬! 頂点を制するのは「ノーザンファーム天栄」
[GⅠ日本ダービー=2024年5月26日(日曜)3歳、東京競馬場・芝2400メートル] 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月程度のレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。 先週のオークスはノーザンファーム天栄を活用したチェルヴィニアが勝ち、2着も同じ天栄のステレンボッシュ、3着はノーザンファームしがらきのライトバックというNF東西拠点の馬券内占拠という結末に終わった。 これで天栄はしがらきを逆転して今年のGⅠランキング(文末参照)で1位に躍り出た。今年のダービー出走馬の中間の外厩使用割合はNFしがらき=4頭、NF天栄=3頭、チャンピオンヒルズ=2頭、在厩調整=9頭という振り分け。ここも天栄VSしがらきの代理戦争になりそうだが、取り上げるべきは流れがきている天栄のほうか。 狙うならアーバンシックだ。皐月賞4着激走から4日後に天栄の放牧に出されて美浦に戻ってきたのが今月10日。するとすぐさま翌日の11日に坂路2本のキャンター(4ハロン63・6秒→63・3秒)を行い、その翌日の12日には南ウッドで5ハロン66・9ー36・2ー11・4秒とキレのある動きを披露している。 天栄からよほどいい状態で戻ってこないと帰厩直後のこの調整はあり得ない。毎レース後に天栄と連携を取ってきた陣営の〝調整力〟が最大の果実をもらたそうとしている。武井調教師も仕上がりの良さに「言うことないですね」と100点をつけている。
【日本ダービー出走馬の外厩利用状況】
1枠1番サンライズアース ノーザンファームしがらき(滋賀県)4月18日5月1日 1枠2番レガレイラ ノーザンファーム天栄(福島県)4月17日~5月10日 2枠3番ジューンテイク 在厩調整 2枠4番ビザンチンドリーム ノーザンファームしがらき(滋賀県)4月18日~5月7日 3枠5番ダノンデサイル 在厩調整 3枠6番コスモキュランダ 在厩調整 4枠7番ミスタージーティー ノーザンファームしがらき(滋賀県)4月17日~5月9日 4枠8番アーバンシック ノーザンファーム天栄(福島県)4月18日~5月10日 5枠9番ダノンエアズロック 在厩調整 5枠10番サンライズジパング チャンピオンヒルズ(滋賀県)4月17~27日 6枠11番シュガークン チャンピオンヒルズ(滋賀県)5月1~8日 6枠12番シックスペンス ノーザンファーム天栄(福島県)3月20日~5月1日 7枠13番シンエンペラー ノーザンファームしがらき(滋賀県)4月16~30日 7枠14番ゴンバデカーブース 在厩調整 7枠15番ジャスティンミラノ 在厩調整 ※出走取消 8枠16番メイショウタバル 在厩調整 8枠17番ショウナンラプンタ 在厩調整 8枠18番エコロヴァルツ 在厩調整
※2024年 GⅠ馬券圏内を送り込んだ外厩ランキング
【1位】ノーザンファーム天栄=1着2回、2着4回 【2位】ノーザンファームしがらき=1着2回、3着2回 【3位】チャンピオンヒルズ=1着1回、2着1回 【4位】山岡トレーニングセンター=1着1回 【5位】宇治田原優駿ステーブル=2着1回、3着1回 【6位】ミッドウェイファーム=2着1回 【7位】山元トレーニングセンター=3着3回 【8位】大山ヒルズ、Tоmоrrоw Farm=3着1回 ※在厩調整=1着3回、2着2回 ※外国馬=3着1回
東スポ競馬編集部