アップルが自社製モデムチップ投入準備-クアルコム製から移行へ
(ブルームバーグ): 米アップルは、スマートフォン「iPhone」に搭載する自社製モデムチップを市場に投入する準備を進めている。同社の最も野心的なプロジェクトの一つである自社製モデムチップ開発は計画に遅れが生じていたが、クアルコム製品からの置き換えがようやく進むことになる。
事情に詳しい複数の関係者によれば、5年余りかけて開発されたアップルの自社製モデムシステムは来春に投入される見通し。このモデムチップは、エントリーレベルの「iPhone SE」に搭載される予定だ。アップルは2025年、iPhone SEの新型を発表する見通し。
その後はさらに高度なモデムチップを投入する予定。関係者らによれば、アップルは27年までにクアルコムの技術を追い越したい考えだという。関係者らは、プロジェクトは部外秘だとして匿名を条件に語った。
アップルがこのチップの製造に着手した当初は、早ければ21年の市場投入を目指していた。だが開発の途中で多くの問題に直面し、遅れが生じていた。
その後、開発手法を調整し、経営陣を再編成、クアルコムからも多くのエンジニアを採用した結果、アップルはようやく成功を確信したと、関係者らは語った。
アップルの担当者はコメントを控えた。
原題:Apple Prepares Three-Year Modem Rollout in Bid to Outdo Qualcomm(抜粋)
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Mark Gurman