【RIZIN】鈴木千裕「大みそかにKO勝利して改名しますよ!」王者が考えるクレベル戦のポイントとは!?【単独インタビュー】
■「負けた試合から修正して活路を見つける。それが格闘技の楽しいところなんです」
――前回のクレベル戦はノーコンテストという結果ですが、試合はクレベル選手が千裕選手の腕を極めて一本を取りました。その時の悪いイメージは千裕選手の中には残っていますか? 【鈴木】もちろんあるんですけど、いかにそこを修正して勝つための活路を見つけるか、それが格闘技の楽しいところなんです。なかなか一般の方には理解されないところなんですけど、自分がどんな練習をして、どういうふうに克服するか考える。それがやっぱり面白いですし、それを試合で実践して勝った時は最高に楽しいですよ。 ――会見ではクレベル選手が一本、千裕選手がKOを狙うとお互いに宣言されました。 【鈴木】僕は前回できなかったことをやる、クレベル選手は引き続き同じことをやる、これが今回の試合のテーマになっていると思います。ファイターとしてのチャートを作ったら僕は打撃、クレベル選手は寝技がぶっちぎりで突出しちゃってるんですよ。自分がいくら練習をしたところでクレベル選手に寝技で勝つのは難しいし、逆にクレベル選手が僕と打撃勝負をしようと思って今から練習しても勝つのは難しい。だから、今回は自分の個性を伸ばしきったほうが勝つんじゃないですか。 ――大みそかの試合は2022年に続いて2度目ですが、何かとバタバタする年末の試合は準備が大変ですか? 【鈴木】まったく関係ないですね。僕にとっては普通に1つの試合です。昔からハロウィンとかクリスマスとかイベントが嫌いで、大みそかも好きじゃないので、試合をしていることが幸せですね。季節についても、夏は汗をかくから体重が落ちやすい、冬はそれに比べて落ちにくいので、そこをちょっと考えるくらいで問題ないです。 ――SNSでは王者になった1年を振り返り、「俺の会長の夢叶えないといけないからこんな所で止まってる時間はねんだよ!」と投稿していましたが、叶えたい会長の夢とは? 【鈴木】ちょっと会長に聞かれるのも恥ずかしいんですけど…、ざっと言うと「会長が間違っていなかったことを証明する」です。どうやって証明していくのか、それは僕の今後を見ていただければ、わかっていただけると思います。 ――ファイターとして自分の生き様と闘いで見せていくんですね。SNSについて、千裕選手が更新頻度を意識的に減らしていると感じたのですが、どんな意図があるのでしょうか? 【鈴木】そうですね、意識的にSNSを避けているっていうのは確かにあるんですけど、やる意味がないって感じてしまって。やったほうがいいっていう意見もありますけど、自分はそんなに器用にできるタイプでもないですし。気分が変わったらまたやるかもしれないけど、それまで自分は試合で見せていくので。 ――SNSは良い面も悪い面もありますよね。 【鈴木】僕は昔からなんですけど、変えられないものを変えようとする行為がすっごく嫌いだし、私生活に干渉されるのも好きじゃないんです。格闘技の練習のシーンを投稿するのは別にいいんですけど、プライベートでどこに行ったとか、何を食べたとか、そういうことを投稿するのは好きじゃなくて。例えばアメリカに行って「ハンバーガーを食べました」ってアップしても、別にどうでもいいじゃないですか。もしかしたら「こういうのを食べるんだ」って気にしてくれる人もいるかもしれないけど、今はそういうことをやるのは違うなって思っています。