カリウムも豊富なココナッツウォーターの健康効果と注意点
ジムのワークアウトやランニングの際は、水分補給が不可欠。でも正直に言って、喉の渇きを潤すのに水以外のドリンクも飲みたくなる。ここでおすすめの飲み物の一つが、ココナッツウォーター。ココナッツウォーターは若いココナッツに含まれる液体で、天然のミネラルが含まれています、と公認スポーツ栄養専門家で「アカデミー・オブ・ニュートリション・アンド・ダイエティティクス」の広報担当を務めるヤシ・アンサリさんは語る。 ココナッツウォーターは、ココナッツの果肉をすり潰して圧搾しココナッツウォーターまたは淡水と混ぜるココナッツミルクとは異なる飲み物です、と話すのは、ペンシルバニア州を拠点に活躍するスポーツ栄養士のケリー・ジョーンズさん。1カップあたりのエネルギーが45~70kcalで、およそ4.5gの脂肪を含むココナッツミルクに比べ、ココナッツウォーターは1カップあたり約45kcalであり、通常脂肪を含まない。 運動中に飲むドリンクの選択肢はたくさんあるけれど、体の回復を最適化し、健康をサポートするドリンクを知っておくのは大事なこと。ココナッツウォーターについて、知っておきたいあれこれをご紹介。
ココナッツウォーターの健康メリット
1. 電解質を補給できる 「カリウムの優れた供給源として知られるココナッツウォーターは、1カップあたり約400mgのカリウムを含み、これは中サイズのバナナとほぼ同じ量です」とジョーンズさん。カリウムは血圧を下げることで知られ、心臓を保護する効果が期待されている。「さらにカリウムは、水分補給と正常な筋肉機能をサポートする重要なミネラルでもあります。ただし、十分なナトリウムと一緒に摂らなくてはいけません」とジョーンズさんは補足する。 また、ココナッツウォーターから得られる電解質はカリウムだけではない。「ココナッツウォーターには、少量のマグネシウムやカルシウム、リンといったミネラルも含まれています」とアンサリさん。とくに運動中は汗や尿によってこれらの電解質を失いやすく、高温多湿の日に何キロも走る場合はより多くの電解質を補給する必要がある。「発汗量は、気候、暑さへの順応、活動の種類、発汗量、食事などによって変わります」とアンサリさんは補足する。