映画『はたらく細胞』が原動力に!見取り図リリーがお酒を減らし、運動に励み…3週間の“健康改善チャレンジ”結果を発表
シリーズ累計発行部数1000万部を超えるメガヒット作を、永野芽郁と佐藤健のダブル主演によって実写映画化する『はたらく細胞』が現在公開中だ。本作の公開を記念して、MOVIE WALKER PRESSではお笑いコンビ「見取り図」のリリーを招いて、「エクストリーム細胞チャレンジ」と題した企画を敢行。多忙かつ酒好きで、不摂生というイメージがあるリリーに3週間にわたって体によいとされる行動にトライしてもらい、日々の生活を意識することでどれだけ体内環境に変化が起きるのか、リリーのチャレンジに密着した。「お酒を減らす」と宣言してから、3週間。リリーの体の状態は改善されたのか…。いよいよ診断結果が下る日がやってきた! 【写真を見る】チャレンジ期間、運動も心がけていたというリリー。腕立て伏せにトライ!(写真は本人提供) ■3週間をどう過ごした?「6日間は1滴もお酒を飲みませんでした」 人間の身体のなかを舞台に繰り広げられる“世界最小の物語”を、日本映画最大級のスケールで描く本作。高校生の日胡(芦田愛菜)と父親の茂(阿部サダヲ)の親子ら人間側の視点も交えながら、体のなかでひたむきに仕事に励む赤血球(永野)やその成長を見守る白血球(佐藤)といった細胞たちの姿を映しだす。監督は「翔んで埼玉」や「テルマエ・ロマエ」シリーズなどコメディの名手として知られるヒットメーカー、武内英樹監督が務めた。 さかのぼること3週間前。それぞれの役割を担い奮闘する細胞たちを見ていると、自分の体や健康にも目を向けたくなること間違いナシの本作にちなみ、リリーのチャレンジがスタートした。「毎日、酒を飲んでいます。量も結構、飲みます。ビール、焼酎、ウイスキー、ワイン、日本酒などいろいろな種類を飲みます」と告白したリリーだが、本作の医療監修も務めている江戸川病院の明星智洋先生のもとを訪ねて体内環境をチェックすべく健康診断を行うと、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)とALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)という、肝臓の機能を調べるための検査項目に気になる数値が出た。 明星先生の言葉を振り返ってみると、「ASTの基準値が35のところ、リリーさんは110。ALTの基準値が40のところ、リリーさんは60あります。なかなか高い数値ですね。AST、ALTの数値は肝臓の細胞が壊れた時に上がってくるので、結構破壊されているなと思います。また普通はALTの数値の方が高いんですが、リリーさんはASTの方が高い。これは肝硬変の予兆なんです」とのこと。体内に注ぎ込まれるアルコールによって、肝臓がお疲れ気味であることが判明したのだ。 「頑張ってみましょう」という明星先生に背中を押されて、チャレンジをスタートさせたリリー。3週間をどのように過ごしたのだろうか? リリーはまず、「作戦を立てた」とのこと。「性格的に禁酒をずっと継続させるのは無理やと思ったので、最初の6日間で勝負をかけようと。6日間は1滴も飲みませんでした」とスタートダッシュとして6日間の禁酒をしたとキッパリ。「それからは週に2回の休肝日を設けました」と続けつつ、「チャレンジを始めて最初の2日くらいは『飲みたいな』と思ったりしましたが、3日目ぐらいからリズムができてきた。1日飲んでしまうと『もう飲んでもええか』と思ってしまうこともあり、リズムを作ることが大切なんやなと思いました」と話す。 さらに、肝臓の機能改善にはトマトを食べると効果が期待できると知ったそうで「毎朝、毎晩、トマトジュースを飲みました。あと食生活で心掛けたのは、サラダセットがあるお店では必ずサラダを頼んで、意識的に野菜を摂るようにしていました。移動においてもなるべく階段を使ったりと、適度な運動もしました」としっかりと体によいとされる生活を続けていた。 ■診断結果を発表!明星先生の「100点」との評価に「人間の体ってすごい」と実感 そして3週間が経ち、やってきたチャレンジ結果の診断日。再び江戸川病院に足を運んだリリーは、どこかスッキリとした表情をしている。これには明星先生が「顔色がいいですね。肌艶もいい。メイクしていますか?」とジョークを飛ばしながら、リリーも「してません!」と楽しそうにニッコリ。明星先生は「休肝日を守ったんですね。体重が減ったり、風邪を引いたりもしていませんか?」と問診しつつ、採血をしてしばらくステイ。いよいよ結果発表の瞬間がやってきた。 リリーが「ドキドキします。3週間、真面目にやったので」と緊張するなか、この日の数値に目を通した明星先生は「肝機能を調べるための検査項目であるALTの数値が、前回のリリーさんは60と高すぎました。今回は20まで下がっています。そしてASTの数値は、前回のリリーさんは110とこちらも高すぎた。今回はなんと、26まで下がりました。これはすごいです。肝機能は完全に正常値になりました。おめでとうございます。100点です!」と絶賛。きれいな数字が並んでいるのを見たリリーは「ええ!?」と口火を切り、「こんなに変わるものなんですか!?」と驚愕しきりだ。 明星先生は「少量だとしても毎日飲んだとしたら、肝臓が休まらないんですね。リリーさんは週に2回の休肝日を設けたことで、肝臓が回復する時間が与えられたんだと思います」と分析しながら、「あとはこれがリバウンドしないように。毎日飲んでいる方にとっては、週に2回の休肝日は酷かもしれませんが、週1回でも休肝日を設けるといまの状態をキープできるのではないかと思います」とアドバイス。頑張ったことが見事に結果に現れた形となり、リリーは「うれしいです!ありがとうございます!」と大喜びで、「前回は、肝臓の状態を示す数値がことごとく悪かったですからね。3週間やっただけでもこれだけの効果が出るなんて、驚きです。細胞って回復するものなんや、人間の体ってすごいなと思いました」と身を持って実感していた。 ■映画『はたらく細胞』は、「すべての芸人にオススメしたい!」 今回のチャレンジをきっかけに、「自分の体と健康を見直した。やっぱりお酒を抜いた次の日の朝は、体がすっきりしていたります」というリリー。「40歳になって、健康寿命が大事やなということを実感しています。寿命が長くても、健康じゃなかったら意味がないですから。元気に仕事をやっていくためにも、これからも食べるものに気をつけたり、運動をしたりと、少しずつでも健康に目を向けていきたい」としみじみ。「まず目標は週2回の休肝日。そう言っておいておそらく、僕の性格として週1回になると思う(笑)。コツコツですね」と明星先生のアドバイスを踏まえつつ、継続を誓う。 また「これは映画のプロモーションだからというわけではなく」と前置きしたリリーが、「映画『はたらく細胞』を観て、『こんなに酒を飲んでいたらダメなんや』と思いました。チャレンジを続けるうえで原動力になりました」と素直な胸の内を吐露する場面もあった。 劇中では、ジャンクフードや酒、たばこが大好きで、不摂生を続けているキャラクターである茂の体内は、まるでブラックな職場のような体内環境になっていた。リリーは「アルコールやたばこの煙が体内に入ると、細胞たちはこんなにしんどそうにしているんやというのが目に見えましたから。『僕はこんなに自分の体を傷つけていたんやな』と思いました。お酒をやめたい人は観るべき映画ですね」と細胞の気持ちに寄り添いながら苦笑い。「細胞たちを悪い環境で働かせすぎていたと思うので、これからは少しずついい環境にして、細胞たちも元気に働いてくれるといいなあ」と期待する。さらに「映画を観て、『山本耕史さんが演じているキラーT細胞ってどんな役割をしているんだろう』と自分でも調べてみたりもしました。永野芽郁さん演じる赤血球はかわいいし、佐藤健さんが演じる白血球もカッコいい。細胞を擬人化することでとてもわかりやすくその働きがわかって、勉強になりました。無理せずにスッと入ってくるので、楽しく学べるのがいいですね」と映画を大いに楽しんだと笑顔を見せる。 続けて、「芦田愛菜ちゃんと阿部サダヲさん、加藤清史郎くんのやり取りもすごくよかったですね」と日胡と父親の茂、日胡の憧れの先輩である新のドラマに「泣きそうになってしまいました。最後にちゃんと感動できる映画」とコメント。「僕自身、父親がヘビースモーカーで。40代で肺がんになっているんです。病気をしたりすると、やっぱり家族が一番しんどいですから。母親に心配をかけないようにという意味でも、元気にしていたい」と劇中の人間ドラマに触れて、改めて自身の健康は大切な人のためにもなるのだと身に染みたという。「学べるし、エンタメとしても楽しい映画。芸人には、特にオススメしたいですね。芸人というのはアホな生き物ですから、体の中は大変なことになっていることも知らずに毎日お酒を飲み続けている人も多い。相方の盛山(晋太郎)は、タバコも吸うので…。やっぱり心配です。ぜひ映画を観て、健康に気をつけてほしいです!」と願いを込めていた。 取材・文/成田おり枝