『マイホームヒーロー』佐々木蔵之介 『きのう何食べた?』内野聖陽…秋ドラも“おじさん俳優”に胸アツ!
ふたりの間の愛情が年と共に増しているのが伝わる!
ところがドラマの初回でそんな杞憂は吹っ飛び、回を重ねるごとに内野さんはケンジにしか見えなくなりました。ビジュアル面はもちろんですが、かなめは、そこじゃない。 このカップルにおいてのケンジは、ちょっとしたことでも焼きもちを焼き、彼氏とはイチャイチャしたいことを隠さない気持ちが乙女のキャラ。それを内野さんは、完璧にものにしています。 いわゆるおねえ口調の柔らかい話し方も自然なのですが、ケンジの見どころは、喋っていない時の様子や立ち居振る舞い。マグカップの両手での持ち方、首の傾げ方、シロさんの隣を後ろ手を組んで歩いてる時などなど、すべてに曲線が入っているような仕草や動きが本当に自然で、コレができるなんてなんてすごい俳優なんだ! と感動しました。ご本人もインタビューで、ケンジという役を演じて「自由になれた」と話しています。 そしてそれを受けるシロさん=西島秀俊もやっぱりうまい。西島秀俊は一時期公安警察役が続いたこともあり、肉体派でアクションもキレキレのストイックな男性のイメージが強くなっていたのに、いつこんな柔らかさを放てるようになったんだ? と驚くほどに、このドラマではチャーミングで可愛い魅力を惜しみなく出しています。 それは何よりも、西島秀俊が本当にケンジ(とそれを演じる内野さん)を可愛いと感じているからだと思います。コミックスの付録の映画公開記念特製小冊子の中では、ケンジがうっとうしすぎないか心配していると話す内野さんに「ケンジ可愛いですよ!!」と力説しています。ケンジが「美味し~い」「幸せ~」と喜んでいる様子を愛おしそうに見る視線や表情に、西島さん自身の愛情が含まれていると思います。 公式のインスタグラムにアップされるオフショットにも、仲睦まじい、というか単にイチャイチャじゃれてるだけじゃん! というような微笑ましい仲良しショットが多数。 ふたりがキッチンに並び、ケンジが立ったままシロさんの作ったきんぴらを食べながら、「料理してるシロさんの横で食べるのがいいの」と言い、それを嬉しそうに愛おしそうに見つめるシロさん。そこにはおじさん俳優ふたりの間の愛情がはっきりと見えました。 このまま何シーズンでも見ていたいドラマです。