機力は決して悪くない森照夫

＜12日・福岡ボート・2日目＞ 　ここから巻き返す。森照夫（35）＝福岡＝は1回走りだった2日目5Rで、不利枠を克服できずに5着。初日から③④⑤と成績を落としてしまい、予選突破へは一日早い勝負駆けを向かえたが、レース内容は決して悪くないとあって反転攻勢に腕を撫している。 　機力も決して悪くはない。「競った加藤雅さんの方が良さそうだった」と上がいるのは認めつつも、「下がりはしないし、普通は十分にある」と低調機シリーズの今節でなら十分の足色。「もう少しスムーズさを出したい」。勝手知ったるホームとあって、上向かせるだけの引き出しは十分に備わっている。 　森は練習の虫としても知られるが、その姿勢に共感した129期生の西川拓利が森に弟子入り。〝師匠〟となったことで、今までと違った自覚が芽生えつつある。「自分がしっかりしたところを見せないといけない。いくら練習で良くても結果を出さなければ練習した意味がない。今期は結果にこだわっていきたい」 　目に見える結果とは4期ぶりのA級復帰であり、いまだに未体験のデビュー初V。まな弟子にかっこいい姿を見せるためにも、地元で予選敗退では終われないのだ。「ここからしっかり結果を残します」。予選突破へはもう後がないが、代名詞の全速攻撃で難局を打開する。（森　大輔）