“高収入でワンオペ or 低収入で家事協力的”、子育てで考えるパートナー像 益若つばさ「大事なのはパートナーのケアでは」
■“低収入で家事育児協力”派「お金じゃ買えない幸せってすごい」
2人の子ども(5歳、0歳)を持つタカコさん(36)は、“低収入の家事育児協力”派。結婚を機に、夫(43)がフルタイムの働き方から自由がきく自営業に転職し、年収は240万円。自身も仕事をセーブしているものの、年収360万円を得ている。「私が仕事やキャリアを手放したくなかったので、家事育児ができる人を探していた。仕事ばっかりで子どもとの思い出がないのは避けたかったし、成長を間近で見ていたい」と話す。 タカコさんは独身時代、かなり稼いでいたという。「月100万円ぐらい自由に使えるお金があり、お金でできることは結構やってきた。それ以外の幸せを追いかけたくなり、結婚しようと思った経緯がある。今は子どももでき、変化の連続で、お金じゃ買えない幸せってすごいなと思っている」と語る。 家事は、夫が料理や娘のお弁当作り、掃除など「普段から8~9割、全部やってくれる日もある」という。経緯については、「夫は会社員をやっていたが、時間に融通がきかない。子どもも生まれたので、『年収は低いままでいいから融通がきく自営業で、その分家事や育児をやってもらったほうが助かる』と伝えた。本人もそれでいいよみたいな感じだった」と明かす。 “低収入で家事協力”のデメリットとして、どちらかに負荷が偏ると不満がたまる、役割が当たり前になり感謝がなくなる、自分とやり方が違うとストレスに感じる、などが考えられる。タカコさんは「確かにやり方が違って少しストレスに感じる時もある」と同意した上で、「それでも『やってくれている』という感謝を持って伝えたり、自分の希望を辛抱強く伝えたりしている」と話した。
■益若つばさ「どちらが大事というより、必要なのはパートナーのケアでは」
拓殖大学教授の佐藤一磨氏が行った、夫婦がパートナーに求める働き方の調査によると、パートナーが「管理職&正社員」「非管理職&正社員」「非正社員」「非就業」の時の幸福度の平均値は、夫側は妻が「非就業」、妻側は夫が「管理職&正社員」の時が最も高かった。逆に最も低いのは、夫側は妻が「管理職&正社員」、妻側は夫が「非就業」の時だった。 ギャルタレントのあおちゃんぺは、「私が子どもの時は“貧乏ゼロオペ家庭”だった。父子家庭で、私が学校から帰ってくると、父親が夜勤に行く。常に家に子どもが2人、私と兄しかいなかったという状況だ。お金がないことのデメリットは、“周りの子が持っているものを持っていない”“みんなが行く場所に行っていない”ことで、話題に入れない。親が家にいないことのデメリットは、年に数回の学校行事に来ないぐらいで、個人的にはお金がないことのほうがきつかった。お金があれば育児の人手は買えるので、“高収入でワンオペ”のほうがいいと思う」との考えを述べる。