3度目のMVP受賞なら「涙するかもしれない」個人として充実のヤニスが胸中を語る「クレイジーなことだ」<DUNKSHOOT>
ギリシャ出身の“規格外のフォワード”は、2018-19、19-20シーズンに2年連続でMVPを受賞。2019-20シーズンには最優秀守備選手賞にも選ばれたが、その2シーズンはチームがリーグトップの戦績を残していたことが大きい。 「キャリアもここまで来ると、兄弟たちと話すんだ。僕にはクレイジーなことだってね。僕はもうMVPを勝ち獲ることはきっとないんだろうなと思えてしまう。(MVPを)手にした時よりもいいシーズンを送っているのにね。けど、それはリーグ全体が良くなっているからなんだ。すごくいいプレーをしている選手が何人もいる」 アデトクンボが現状をそう分析したとおり、本人はここ3シーズン連続で平均30.0点の大台を突破。3ポイント成功率はいずれも3割未満、フリースロー成功率も7割未満ながら、今季はミッドレンジで成功率52.9%(18/34)、ロングレンジでも同45.5%(30/66)と効果的に加点している。 個人としての成績は、文句なしでMVP級だ。しかしながら、実際に戴冠するとなれば、やはりチームがリーグ上位の成績を残す必要があるだろう。 レギュラーシーズンはあと60試合近くある。バックスをひとつでも上の順位に導き、3度目の栄誉に浴することができるか注目だ。 文●秋山裕之(フリーライター)