資産形成について10代の子どもに教えたい教訓6つ
お金に関しては完璧とは言えなかった私の家族でしたが、父が資産形成の原則に忠実だったことには感謝しています。 私が飲食店のバイトで得た少しばかりのお金は、私が21歳になる頃には自身の老後資金の口座に貯蓄していました。 「大事なお金を遠い老後のために取り分けておくなんてありえない」と当時は思ったものですが、そう遠い将来のことではなくなったいま、その資金が増えていくのを見ることができます。 もしあなたに子どもがいて、10代のお子さんが初めて収入を得たときは、それが夏休みの芝刈りのバイトであっても有名企業のインターンシップでも、生涯にわたって経済的な安定を築くための絶好の学びのチャンスなのです。 ここでは、10代の若者たちに伝えたい資産形成の学びをご紹介します。
1. 複利効果
これが何をおいても最重要ポイントです。お子さんに複利のマジックについて教えてあげてください。ひとことで表すと、複利とは、投資の利息が時間の経過とともに直線的にではなく指数関数的に増えていくということです。 この概念が理解できれば、貯蓄や投資を早い時期からはじめようと考えるようになるでしょう。10代の夏休みに貯めたわずかなバイト代でも、定年の頃にはまとまったお金になるでしょう。ポイントは、早期にはじめて何十年もかけて複利のマジックを利用することです。 お子さんが簡単な予算を立てて収支の管理ができるように手伝ってあげましょう。 おこづかい、お年玉、バイト代など、どんなお金でも入ってきたらその一部を貯金するようにアドバイスしてあげてください。 欲しいものに使う前に、「まず自分に支払う」という先取りの概念を教えましょう。こちらにある80/20(「先取り貯金」)という、よく使われる予算テンプレートも参考にしてみてください。
2. いろんな投資について理解する
金持ちでなくても資産形成がはじめられるということをまずお子さんに理解してもらいましょう。そして、以下のようなさまざまな投資手段の基本について学ぶといいでしょう。 株式:個々の企業の所有権 債券: 政府や企業にお金を貸すこと 投資信託:専門家が運用する株式や債券のポートフォリオ 上場投資信託(ETF):株式のように取引される証券のバスケット 不動産:不動産投資 それぞれの投資方法についての簡単な定義と、それぞれにある潜在的なリスクとリターンを説明しましょう。 異なる資産クラスやセクターに分散投資することで、リスクを管理し、長期的にリターンを改善できる可能性があることも説明してください。 「すべての卵をひとつのカゴにいれてはいけない」(リスクを分散せずに、一つの方法や選択肢にすべてを集中させてはいけない)ことを教えてあげてください。 「セットしたらあとはノータッチ」な投資ポートフォリオの組み方をこちらでご紹介しています。