【ミャンマー】軍政トップとタイ首相、訪問先の中国で対話
ミャンマー軍事政権トップのミンアウンフライン総司令官は7日、タイのペートンタン首相と訪問先の中国南部の雲南省で対話した。個別の会談ではなく、大メコン圏(GMS)首脳会議の出席者として互いにあいさつ。軍政は、来年にも実施予定の総選挙などについて話し合ったと主張している。 ミャンマー軍政の発表によると、両者は総選挙の準備や国境問題、越境犯罪対策、投資、労働者問題などについて話し合った。民主派系メディア「イラワジ」は8日、ペートンタン氏がタイ報道陣に「個人的な会話をした。特別な話はなかった」と話したと伝えた。 タイメディアのプラチャーチャート・トゥラキット(電子版)などが7日に伝えたところによると、ミンアウンフライン氏からはミャンマー人労働者らがタイにどれだけいるのかという質問があった。ペートンタン氏は外相に対応を指示。同氏はミャンマー問題について、「内政問題でありミャンマー関係者が自ら解決するべきだ」と指摘した。 ミンアウンフライン氏は5日、2021年2月のクーデターで実権を握ってから初めて中国を訪問。6~7日のGMS首脳会議に出席した。出席した東南アジア諸国連合(ASEAN)4カ国の首脳のうち、6日にはカンボジアのフン・マネット首相、ラオスのソンサイ首相と個別に会談していた。