元SMAPのオートレーサー森且行、奇跡の復帰と“俺の生きる道” 50歳の今の夢は「もう一度、日本一の舞台に立つこと」
埼玉県・川口オートレース場の森且行のロッカー室には、こう書かれたタオルが掲げられている「俺の生きる道」。17日放送のMBS・TBS系『情熱大陸』(後11:00)では、元SMAPのメンバーでオートレーサーの森且行(50)に迫る。 【写真】Wピース!映画の全国公開を喜ぶ森且行 アイドルグループ「SMAP」を脱退してまで望んだ道。レース中の落車で、選手生命はおろか命の危機に直面しても諦めなかった道。また落車すれば今度こそ歩けなくなるかもしれないとわかっていながら、森は再び、大好きなオートレースの世界で闘い続ける道を選んだ。 両足に残った麻痺(まひ)は一生治ることはない。それでも森は宣言通り、大けがから2年3ヶ月後にレーサー復帰。その後たった1年でトップランクのS級レーサーに返り咲いた。「怪我をしていなかったら、ここまで努力していなかったかもしれない。怪我のおかげでイチから頑張る覚悟が固まった」と語る森。 50歳の今の夢は、「もう一度、日本一の舞台に立つこと」。約400人のレーサーがしのぎを削る勝負の世界で、足に後遺症を抱えながら頂点を目指すのは半端な覚悟ではなしえない。それでも森は、いつだってその挑戦を楽しんでいるかのように笑う。「生きてさえいれば、人間死ぬまでチャンスがあるから」。 2023年2月放送の、復帰に向けた壮絶なドキュメントのその後。奇跡的に再びオーバルに降り立った男が、さらなる高みを目指して「俺の生きる道」を突き進む姿をみつめた。 ■森且行プロフィール 1974年:東京・足立区生まれ 1996年:アイドルグループ「SMAP」を脱退し、幼少時から夢だったオートレーサーに転身。 1997年:デビュー戦で勝利すると翌年には新人王、7年目にGII、13年目にGI制覇 2020年11月:最高峰グレードレース日本選手権で悲願の初優勝。「お互い日本一になろう」というSMAP5人との“最後の約束”を果たす。 2021年1月:レース中に落車し、腰椎破裂骨折・骨盤骨折の重傷。 2023年4月:5回の手術・リハビリを経て、2年3ヶ月ぶりに復帰。 2024年4月:両足に麻痺が残るも、宣言通りトップランクS級に返り咲く。 2024年10月:4年ぶり日本選手権の大舞台へ