コストコ、年会費を値上げしても大丈夫なのは「お値段据え置き」のホットドッグやチキンのおかげ?(海外)
コストコによると、年会費の値上げを発表した後も「入会」や「更新」が大きく減ってはいないという。 CFOのゲイリー・ミラーチップ(Gary Millerchip)氏は、今回の値上げが許容されたのは同社の"インフレ対策"のおかげだと話した。 「わたしたちは会員の役に立ち、価値を提供するという原則に忠実であり続けた」とミラーチップ氏は語った。 コストコ会員は今回の年会費の値上げをほとんど気にしていないようだ。 7月に値上げを発表した後も入会や更新の「トレンドに大きな変化はない」と、CFOのゲイリー・ミラーチップ氏は9月26日のコストコの第4四半期の決算発表で明かした。 また、パンデミックとインフレが消費者に与える影響を考慮し、コストコは年会費の値上げを通常の平均的なサイクルに比べて約2年遅らせたとも述べた。 値上げが実際に始まる前に終了した第4四半期において、アメリカとカナダでの会員の更新率は92.9%だったと報告した。 「1.50ドルのホットドッグ、4.99ドルのロティサリーチキンといった商品については、インフレの影響を回避することができた。そして、できる限り会員向けの価格を引き下げていると示してきた」とミラーチップ氏は語った。 その上で「この7年間、わたしたちは会員の役に立ち、価値を提供するという原則に忠実であり続けたと認識している」と付け加えた。 また、従業員の賃上げと合わせて、年会費の値上げはビジネスの主な原動力に投資するというコストコのコミットメントを示すものだとも語った。 通期では、年会費は総額48億ドルと営業利益の半分を占めていて、今回の値上げの恩恵は今後6~12カ月で現れ始めると同社は見込んでいる。 「従業員の賃金であれ、コスト削減であれ、わたしたちは値上げをした分、顧客に確実に価値を届けるべく投資を行ってきた」とミラーチップ氏は話した。
Dominick Reuter