映画の都「新開地」復活へ。7月の3連休に「シネマストリートフェス」開催、新たな街のキャラも登場/兵庫
1950年代には20館以上の映画館がひしめき、映画発祥の地を自負する神戸の中心地だった兵庫区・新開地。今夏、映画の都を復活させようと、新開地にある「パルシネマしんこうえん」、「神戸アートビレッジセンター(KAVC)」、「Cinema KOBE」の3つの映画館を結ぶシネマストリートで「シネマストリートフェス2014」が7月19~21日の3日間に初開催される。 『ええとこ ええとこ 聚楽館』のフレーズで親しまれた、映画評論家の故・淀川長治さんがフランチャイズにしていた新開地繁栄の象徴だった聚楽館が1978年に閉鎖となるなど、神戸の映画上映のみならず娯楽の中心地は三宮を中心とした中央区へと移行している。しかし、かつて、東京の浅草と並び娯楽産業の中心地だった新開地には、多くの個性あふれる店が往年の雰囲気を持って残る。そこで、周辺の飲食店やイベントスペースも参加して映画、ライブ、グルメを通じ新開地の良さを再確認してもらおうということで今回のイベントが行われることになった。
新開地に誕生した「ばくー」も各所に出没
「新開地の商店街も一緒にやっていただく形で、映画の街として新開地を再確認して頂ければ」と期間中、往年の名作「風と共に去りぬ」を上映する「Cinema KOBE」の木谷明博支配人。 新しい街のキャラクターとして、夢を食べるとされる架空の生物「獏(ばく)」をイメージして今春、新開地に誕生した「ばくー」も期間中、上映館を中心として各所に出没する。期間は7月19~21日の3日間。18日には、前夜祭として「Cinema KOBE」でオールナイト上映も予定されている。上映作品やイベント詳細については、シネマストリートフェス事務局(078・512・5500)まで。 (谷川しゅんき/関西ライター名鑑)