2024年、”逆襲”のブレイクだ! 厳しい裁定に泣いた吉田拓矢、競輪祭で涙のんだ松井宏佑に競輪記者が太鼓判
白熱のKEIRINグランプリを終え、激戦の2023年が幕を閉じた。新年を迎え、2024年にブレイクする選手は誰なのか!? 日ごろ選手を間近で取材する敏腕競輪記者がホンネで激論を交わした(文中敬称略)。(取材日:2023年12月1日)
関東・吉田拓矢の復活に期待
デイリースポーツ 松本直記者(以下松本) 2024年の競輪界で期待の若手、奇跡のカムバック選手、この選手が熱い、など注目選手はいますか? 東京スポーツ 前田睦生記者(以下前田) パッと名前を出すことは難しいのですが、とにかく1人は関東の誰かですね。関東は眞杉匠がいて、吉田拓矢も戻ってきて。森田優弥とか小林泰正なんかにチャンスがあるかもしれない。 松本 カムバックという意味では、吉田は即カムバックの可能性がありますよね、GIで。 日刊スポーツ 松井律記者(以下松井) (あっせん停止期間中に参加した)地区プロでめちゃくちゃ強かったらしい。 松本 佐世保記念で復帰。2月の全日本選抜からGIにも復帰できる。ただ3月のウィナーズカップは選考期間の欠場が影響して出場は厳しい。地元取手でのビッグレースだったし、本人は絶対出たかったはずですよね。 松井 そうだね。 松本 春先はFIやGIII回りになっちゃうけど、やっぱりみんなの想いは吉田拓矢に(GIを)1本獲ってもらいたい、ということ。 松井 ダービーの決勝を眞杉-ヨシタクで並んだら、5割ぐらいは獲れるんじゃないの。 松本 8割でしょ。 松井 いや、一応ワッキー(脇本雄太)も新山響平もいると思えば。 前田 でも、3番手が平原康多だったら? 松本 3番手から? 前田 いわき平ですよ。 松井 まあね。でもやっぱりカムバックということなら、吉田拓矢かなと。 前田 3人の共通見解ですね。 松井 そこに平原の再復活。それから森田優弥が苦労を乗り越え本格化する。関東はいろんな可能性があるよね。 松本 吉田はウィナーズカップに出られたらよかったんだけど。地元の取手だし。そこが舞台かなと思ったけど、失格の裁定が思ったより厳しかった。 前田 厳しかったですね。このルールは罰則と規定を変えないと、ファンが泣くだけ。選手はもちろんだけど。 松井 はっきり明文化されたルールの大切さは理解できる。だけど僕が重要だと思うのは、あのレースで多くのファンがヨシタクがどういう走りをすると予想していたのか、ということ。もしヨシタクがあのレースで行かなかったら。自分が残るような先行をして、その上を別線に行かれたりしたら。彼は任務を遂行したわけだよ、ファンも求めている走りを。だからちょっと後味は悪かったよね。ヨシタクに赤旗上がったこと、みんなわからなかったもんね。 前田 あの時の裁定は完全に正しいんですよね。でも... 競輪にそぐわない部分もあったように思います。 松井 まあとにかく、2024年は吉田拓矢の復帰に期待ということです。