国家公務員「退職金と給与」の平均額で生涯賃金をシミュレーション。平均的な生涯年収は2億5000万円前後か
一般的に、国家公務員は給与や退職金が安定しているイメージがあります。実際の支給額は職種や勤務地、役職などによって大きく異なりますが、平均値で見るとどのくらい支給されているのでしょうか。 【一覧表】国家公務員の「給与・退職金」は平均いくら?みんなのお金事情 今回は、内閣官房内閣人事局の資料を基に、国家公務員の平均給与や、退職金の平均支給額を見ていきます。 夏のボーナスの記事となり、年収やキャリアについて考える機会が増えるかもしれません。 記事の後半では、国家公務員のモデル給与例や月例給を基に、生涯賃金のシミュレーションを行っています。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
国家公務員の平均給与
内閣官房内閣人事局「国家公務員の給与(令和5年版)」から、国家公務員のモデル給与や月例給、指定職の平均給与などを見ていきます。 ●国家公務員のモデル給与例 モデル給与例は、実際にどの程度の給与が支給されているかを一例として示したものです。役職や年齢に応じた給与例を見てみましょう。 ・25歳・係員:月額19万6900円 ・35歳・係長:月額27万4600円 ・35歳・本府省課長補佐:月額43万5320円 ・50歳・地方機関課長:月額41万3200円 ・50歳・本府省課長:月額74万9400円 ●国家公務員の月例給 ・俸給:32万3711 円 ・地域手当・広域異動手当:4万3644 円 ・俸給の特別調整額(管理職手当):1万2655 円 ・扶養手当:8852 円 ・住居手当:7129 円 ・単身赴任手当等:9058 円 ・合計:40万5049 円 行政職俸給表(一)の対象職員(平均42.7歳)の平均給与は40万5049円とのことです。 ●国家公務員の指定職の給与 本府省の局次長、部長、審議官、外局の次長クラスで月額70万6000円~81万8000円、本府省の局長クラスで月額89万5000円~96万5000円です。 また、外局の長官、内閣府審議官等、事務次官クラスになると月給が100万円を超えています。 続いて、内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」を基に、国家公務員の退職金支給額を見ていきます。