24日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、強弱材料が交錯する中、1ドル＝159円台後半でもみ合っている。前週末の米経済指標が強かったことが支援要因となる一方、政府・日銀の介入警戒感が圧迫要因となり、上下に動きにくい。午後3時現在は、159円72～73銭と前週末（午後5時、158円77～77銭）比95銭のドル高・円安。 　ドル円は早朝、前週末の米国時間に買われた流れを受け、159円70銭台で取引された。午前9時前後に159円92銭前後まで買われたが、同水準では戻り売りも出て、仲値にかけては159円60銭台に下落。時間外取引で米長期金利がやや低下したことも圧迫要因となった。ただ、下値では買い戻しも入り、正午にかけて159円70銭付近に持ち直した。午後は159円70銭台の狭いレンジでもみ合っている。 　前週末の海外市場では、欧州時間は158円台後半まで売られたが、米国時間に入って反発に転じた。好調な米経済指標を受けて米長期金利が上昇し、一時159円台後半まで水準を切り上げた。 　東京時間は、午前9時前後に上値を試す動きとなったが、「160円前後からは介入警戒感も浮上して、積極的には上値を追いにくい」（為替ブローカー）と指摘されている。財務省の神田真人財務官は「過度な変動があった場合には適切な行動をいつでも取る用意がある」と円安をけん制。この発言自体への反応は薄かったが、「ドル円の上昇ペースが速いと介入が入るリスクはあり、しばらく上値追いには慎重なムードが続くだろう」（大手邦銀）との声が聞かれる。ユーロは午後に入って、対円、対ドルで強含み。午後3時現在、1ユーロ＝170円87～88銭（前週末午後5時、169円44～56銭）、対ドルでは1．0698～0698ドル（同1．0676～0676ドル）。