藤井聡太竜王らが対局当日に食べるのは… 「勝負めし」のメニューブックが完成、和歌山の食をアピール
来月に和歌山市内で将棋八大タイトルの一つ「第37期竜王戦」第5局が行われるのを前に、対局当日に藤井聡太竜王ら対局棋士に提供する「勝負めし」などのメニューブックが完成した。市内の飲食店が和歌山の食材を使って作った料理が並ぶ。市は竜王戦の会場のほか市内の主要駅などで配布し、観光客らに和歌山の「食の魅力」を発信する狙いだ。 【写真】「勝負めし」などが掲載されたメニューブック 第5局は、来月27、28日に和歌山市七番丁の和歌山城ホールで行われ、藤井竜王と佐々木勇気八段が対局する。 市は竜王戦に先立ち、8月に対局中の昼食として提供する「勝負めし」と間食の「勝負おやつ」「勝負ドリンク」を、市内に営業所を置く飲食店などから公募。応募のあった計153品について、「和歌山市の魅力が表現されているか」や「和歌山の食材を使用しているか」などの観点から9月に審査を行った。 選ばれたのは、勝負めしが和歌山ラーメンや足赤エビのフライがのったカレー、本マグロの丼など11品▽勝負おやつが老舗和菓子店の羊羹(ようかん)やイチゴのタルトなど11品▽勝負ドリンクが極早生ミカンを使ったジュースや老舗茶店の抹茶など8品-の計30品。 対局棋士はこれらを掲載したメニューブックから、勝負めしは27日と28日の昼食に計2回、勝負おやつと勝負ドリンクは27、28日の午前と午後に計4回ずつ選ぶ。 メニューブックは1万部を作成。市内の主要駅や観光施設などで配布しているほか、市ホームページからも入手できる。掲載されているメニューは、1月13日まで各店舗で一般販売している。 さらに、11月17日の「将棋の日」に県民交流プラザ和歌山・ビッグ愛(和歌山市手平)で開催される「和歌山将棋フェスティバル」で、竜王が選んだ「勝負めし」の食事券を大会の特典として提供する。