モンテ、ホームPO準決勝の渋滞解消へ“一丸” 乗り合い、臨時列車やバスも利用ぜひ
サッカーJ2・モンテディオ山形は天童市のホーム戦で発生する駐車場周辺の渋滞対応に苦慮している。国道13号に合流する交差点での信号待ちがボトルネックとなり、試合終了後は決まってノロノロ状態。シーズン終盤は近隣商業施設への無断駐車も問題視された。12月1日午後2時開始のプレーオフ準決勝は約2万人の集客が見込まれ、クラブ側は公共交通機関の利用や乗り合いでの来場などサポーターへの協力を呼びかけている。 今月10日に行われたリーグ戦最終節は、1万9316人の観客が訪れた。駐車場は約6千台収容可能だ。満車にはなっていないのに、早朝から周辺施設への無断駐車が多数発生した。多くは帰宅時の混雑を避ける目的とみられ、最終戦後のセレモニーで相田健太郎社長が陳謝する一幕があった。 今季から、4人以上の乗り合い車両は出入り口付近に優先的に止められる施策を取り入れた。7月から駐車場の警備員も増員し、山形方面に向かう車は南側出口、東根方面は北側出口と動線の整理にも取り組んでいる。来場者が1万2千人程度なら、ある程度、ストレスなく車列は進むが、1万6千人以上になると、誘導を工夫するなどの対策をしても、1時間以上、駐車場から出られなくなることがある。
自家用車での来場を減らす根本的な問題解決を図るため、クラブは1日のプレーオフ準決勝に向け、JR東日本に協力を依頼。試合後、山形行きの上り臨時列車(4両編成)を出してもらう。最寄りの天童南駅は午後4時50分発車予定という。旅行会社のJTBとも連携し、JR山形駅発着のシャトルバス(片道750円)のほか、庄内発着の観戦バスツアー(酒田発往復6千円、鶴岡発同5500円)といった複数の移動手段を確保している。 さらに、クラブは他のJリーグチームでも実績のある駐車場予約サービス「アキッパ」と提携。スタジアム周辺に駐車スペースがある企業などが事前登録することで、試合日に一般客に有料で貸し出す。クラブはスタジアム周辺の企業に協力を求めて登録駐車場を増やしている。 クラブの担当者は「今季のプレーオフだけでなく、来季以降のホーム戦でも継続的にアクセス面の改善を続けていきたい」と語った。