最強レッドブルF1のシートに誰を座らせる?マルコ博士、マクラーレンのノリスとピアストリに注目
レッドブルのヘルムート・マルコ博士は、マクラーレンのドライバーコンビを“将来に向けて”注目していると認めた。 ●【2024F1第5戦中国GP】全セッションの結果、タイム差、周回数 中国GP前、マクラーレンのボスであるアンドレア・ステラは、2024年に3番目に速いチームとしての地位を固めるだけでなく、もしかしたら今シーズン後半には勝つこともできるかもしれないと期待しているようだ。 「昨年と同じような開発ができるのなら、言うことないだろう」と彼はフランスの『Auto Hebdo(オート・エブド)』から引用している。 「傲慢に聞こえるかもしれないが、これはマクラーレンの誰もが持っている考え方だ」 ■中国GPの長いコーナーはマクラーレンには合わない ウォーキングに本拠を置くマクラーレンは、いくつかの細かい開発を中国に持ち込んだが、ランド・ノリスもオスカー・ピアストリも厳しい週末になると予想している。 なぜ悲観的なのかと聞かれると、ノリスは「ロングコーナーだよ。このタイプのコーナーは僕らには良くないんだ」と答えた。 2024年後半に勝利する可能性があるというボスの予想については、24歳のノリスは楽観視していないようだ。 「すぐには無理だよ、それは確かだ」 「適切な場所、適切なタイミングで、必要に応じてクルマが改善されれば、アンドレアの言う通りだと思う。でも、それは仮定の話だよ」 「昨年だけでなく、ここ何年もの間、僕たちには大きな挑戦領域があった。昨年だけではなく、ここ何年もね」 しかし、金曜日に行われた雨のスプリント予選では、ノリスが見事にポールポジションを獲得した。問題は土曜日のスプリントでどこまで戦えるかだ。天気予報ではドライ路面でショートレースが開催される。 ■2人に注目するマルコ そのノリスは今年初めに契約延長にサインをし、少なくとも2025年まで、場合によってはそれ以上の期間、マクラーレンにとどまることが決まった。 さらにその数カ月前、マクラーレンは印象的なオーストラリア人ドライバー、ピアストリ(23歳)と2026年末まで契約した。 しかし、ドライバーの“シリーシーズン”はすでに最高速に達している今、レッドブルのトップF1コンサルタントであるマルコは、オレンジ色の服を着た2人から目が離せないことを認めた。 「ノリスには少なくとも2026年までの契約がある。だから、彼は短期的な選択肢ではないし、オスカー・ピアストリもそうだ」と彼は『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に語った。 「だが、両ドライバーとも将来的に我々にとって興味深い存在であることは間違いない」。 マルコが注目するノリスは2026年から、ピアストリは2027年から獲得可能となるが、それまでの2025年または2026年にレッドブルF1のシートに誰を座らせるか、マルコは夏まで時間をかけて見極めることになる。