ヤクルト入りの矢崎拓也、〝現役ドラフトの星〟へ「自分らしく続けることが武器」
〝現ドラの星〟になる!! 現役ドラフトで広島からヤクルトに加入した矢崎拓也投手(29)が19日、東京・北青山の球団事務所で入団会見に臨んだ。背番号は41に決定。通算149試合に登板している右腕は、過去2度の現役ドラフトで飛躍した選手がいることを引き合いに「続けたらと思う」と、新天地での活躍を誓った。 りりしい表情だった。現役ドラフトで広島からヤクルト入りした矢崎が入団会見に臨み、背番号は41に決定。古巣の選手や関係者に「8年間、本当にありがとうございました」と感謝するとともに、新天地で勝利に貢献する決意を明かした。 「あまりひるまず、自分らしく続けることが武器と思うので、大事にしていきたい。ヤクルトスワローズの優勝、日本一に貢献できるようにベストを尽くしていきたい」 現役ドラフトは今年で3度目。第1回で指名された細川成也(DeNA→中日)は今季ベストナインを受賞し、大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)は2年間で23勝をマーク。矢崎も〝現ドラの星〟となることを誓った。 「新しいチャンスをものにした人がいるのは、とてもいいこと。これから先、自分のあとに続く人たちもいると思うので、続けたらと思う」 矢崎は慶大から2017年にドラフト1位で広島に入団。23年は24セーブを挙げ、今季は26試合に登板するなど、主に救援で通算149試合に登板している。2年連続でリーグ5位のヤクルトは今季、チーム防御率3・64がリーグワースト。投手陣の再建が課題なだけに、活躍に期待がかかる。 抑えの座は競争となるが「目の前の仕事を全うしない限り、そこはない」と淡々と口にした。17年のプロ初登板勝利はヤクルト戦。本拠地・神宮球場は慶大時代から慣れ親しんでおり、縁のある場所でもう一花咲かせる。(赤尾裕希) ★高津監督に「経験談を聞けたら」 ヤクルトの高津監督は、現役時代に日米通算313セーブを挙げたレジェンド。矢崎について「非常に特徴のある投手。特徴を生かせる場面で登板させてあげたい。長所は球の強さとフォーク(ボール)」と評価している。矢崎は「いろいろな経験は酸いも甘いも多いので、(監督に)経験談を聞けたらと思う」と意欲を示した。 ■矢崎 拓也(やさき・たくや)
1994(平成6)年12月31日生まれ、29歳。東京都出身。慶応高から慶大に進み、東京六大学リーグ戦では1年春から登板。4年秋にノーヒッターを達成した。2017年にドラフト1位で広島入団。初の開幕1軍入りを果たした22年は17ホールド、23年は24セーブを挙げた。今季成績は26試合で1勝1敗10ホールド、防御率3・60。通算成績は149試合で8勝6敗25セーブ、37ホールド、防御率3・65。176センチ、99キロ。右投げ右打ち。来季年俸4800万円。背番号41。