コーチ+マイケル・コース=独禁法違反? 米当局が買収に「待った」
米連邦取引委員会(FTC)は22日、高級ファッションブランド「コーチ」「ケイト・スペード」などを展開する米ファッション大手タペストリーを相手取った訴訟を起こした。競合する「マイケル・コース」などを擁する同業他社の買収を阻むため。買収がハンドバッグなどの価格上昇につながると判断した。 タペストリーは昨年8月、ハンドバッグやアクセサリーなどで競合するカプリ・ホールディングスを約85億ドル(約1.3兆円)で買収することで、同社と合意していた。 FTCは、この買収で、タペストリーがハンドバッグ市場のうち、「手の届く高級ブランド」と呼ばれる分野で圧倒的なシェアを握ると判断。反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして、連邦裁判所に提訴した。22日の声明で、「買収案は、米国の何百万もの消費者の利益を脅かす」と主張した。
朝日新聞社