【MAZZEL夏合宿取材】RANが考える“MAZZELがこの世に存在している”理由
安定は求めたくない
──現在のMAZZELのグループとしての進捗については、どのように感じていますか? RAN たくさんアーティストがいるなかで、このスピード感でアリーナに立てるのは、SNSが発展してきた今の時代だからできることだと思っています。そういったスピードには、しっかりと乗っていきたいです。同年代のアーティストもどんどん出てきますし、これから出てくるアーティストもいるわけで。だからこそ、自分たちの成長スピードも上げなきゃいけない。「焦らないけど、急がなきゃいけない」って感じがあると思います。 普通に考えたら、ある日急に「ステージに立ってください」と言われて、その1年半後に1万人の前でパフォーマンスするなんて、夢にも思わないじゃないですか。客観視すると、異例の早さなんですけど。とてもありがたいことだと思うので、早さを感じながらも、しっかりと追いついていけるようにしたいです。 ──ステップアップのスピードが早いとスキルやマインドが追いつかなくなることも考えられますが、今のMAZZELはどうですか? RAN ベストな状態でもあるし、「もっと詰めたいな」と思うところも、もちろんあります。自分を魅せる部分は、毎回同じことをやっていてもおもしろくないと思っていて。いろいろ試してみて原点に戻るのもいいし、原点があるからいろいろ遊んでみるのもいい。それって、本当に可能性が無限大じゃないですか。常に80%、100%くらいをキープするよりは、120%、130%に行きたいんですよね。安定を求めたくない。満足して気持ちを落ち着かせる部分もあっていいと思うんですけど、できなかったことができるようになるって、単純にめっちゃ楽しいので。
音楽と近くなる時間は大切
──年内中に成し遂げたい目標を教えてください。 RAN まず理想でいうと、いろいろな特番に出演することですね。やっぱり日本って、昔から続く「音楽といえばこれ」という番組があるわけじゃないですか。それに出られるようになりたいというのは、理想として掲げつつ現実にしたいですね。現実的なところでいうと、もっとMAZZELのよさや魅力を世の中の人にたくさん知ってもらいたい、と強く思っています。 ──各局が放送している年末の音楽番組は、リスナーとの大事な接点ですもんね。 RAN 日本での音楽との出会いって、けっこうそこが大きいじゃないですか。そういう伝統的な番組に憧れていた部分もありますし、そこに出演できるかっこよさは絶対にあると思う。数年後に大きくなりたいと思っているMAZZELにとって確実に大きな一歩になるので、そこはぜひ成し遂げたいですね。 ──最後に、この合宿で成し遂げたいことを教えてください。 RAN またひとつ、音楽を好きになりたいですね。今回はそういうコンテンツもあると思うので、より自分がアーティストでいる意味や純粋に「音楽って楽しいな」と思える瞬間を味わいたい。ぶっちゃけた話、もう一生分くらいの合宿はしてきたかなとは思いますけど(笑)、いくらしても悪いことはないですし、こういう音楽と近くなる時間は大切なので。SKY-HIさんが一緒という意味もすごくあると思うので、それを感じながら楽しみたいと思います。
文=坂井彩花 撮影=山口こすも