千葉・君津市で“昭和学校体験サービス” 外国人観光客に人気 新たな観光の目玉に?
■新たな観光の目玉に…運営「地域ににぎわいを」
ちょっと驚いた生徒たちを笑顔にさせたのは「給食」だ。 給食当番 ダニさん 「もっと入れる?」 生徒 「もっと!」 給食当番 ダニさん 「はーい!」 生徒自ら配膳を行うことは、アメリカでは経験したことがないというダニさん。 メニューは昔ながらのカレーライスや揚げパンだ。千葉県民にはおなじみの給食メニュー「ピーナツみそ」もある。 ダニさん 「とてもおいしいです。それに地元の物を食べられるのもいいですね」 そして学校体験の最後に行われるのが「卒業式」。 ダニさん 「皆さんが日本の学校でやっているほとんどすべてのことを実際に経験してみることができて、本当に素晴らしい経験でした」 学校体験を運営する、運動会屋の米司隆明代表は、このイベントが君津市の新たな観光の目玉になればと話す。 米司代表 「もっともっと魅力を発掘して発信できるようにして、こういう新しい魅力も作って地域ににぎわい作りたいですね」
■廃校が呼び込むインバウンド
今回、取材したサービスは新たな廃校の利用方法となるのか注目されている。 文部科学省によると、少子化に伴う児童・生徒数の減少などにより、全国で毎年およそ450校が廃校施設になっているという。 学校体験サービスを運営する「運動会屋」代表の米司さんは、「何とか廃校をそのままの形で利用できないか」と思い、この昭和学校体験サービスに行きついたという。 事業立ち上げに費やしたコストは、およそ600万円。観光庁が実施していたインバウンド向け事業の補助金を活用し、役者や制服など必要なものをすべて準備したという。 学校を使用するうえで、かかる維持費などは事業が軌道に乗り始め、現在、利益分でペイでき始めたという米司さん。「『日本文化を体験したい』という外国人のニーズが高い今回の取り組みが実績となれば、観光資源が少なく、インバウンドの恩恵を受けられていない地域の活性化にもつながる。何もないところからコンテンツを作り、地域ににぎわいを創出する『地域創生事業』につなげたい」と話している。 (「大下容子ワイド!スクランブル」2024年7月1日放送分より)
テレビ朝日