阪神・前川右京が初の満塁本塁打 「父の日のプレゼントにしたい」 孝行息子の一発で阪神2位再浮上
チームは7日以来の貯金ゼロで臨んだ一戦だったがまた踏ん張り、一日にして2位に再浮上した。岡田監督は「やっぱ大きいよなあ。満塁いうたらな」と若虎の大仕事に目を細め、「今がレギュラーポジション取る、そういう過程じゃないか」と位置付けた。今季は開幕1軍をつかみ、プロ初本塁打、満塁弾と堂々の働きを続けるが、21歳の若虎は満足しない。
「まだまだこれからだと思う。今日のことは忘れて、またセンター中心に低い打球を打っていきたいなと思います」
定位置奪取へ強く意気込んだ。一喜一憂せず、これからもそのバットで勝利を呼び込む。(中屋友那)
■データBOX
◉…阪神・前川が一回1死で満塁本塁打を放った。阪神打者の満塁本塁打は5月11日のDeNA戦(横浜、●9-11)三回の近本以来、今季2本目。一回に打ったのは2020年9月8日のDeNA戦(横浜、△7-7)の大山以来
◉…前川の満塁弾の打球速度は171キロと表示された。15日のソフトバンク・笹川のプロ1号は176キロだった。甲子園でも2021年から計測しており、虎戦士の最速は21年10月17日の広島戦でロハスが残した178キロ。22年7月22日のDeNA戦では佐藤輝が177キロをマークしている。ちなみに米大リーグ、ドジャースの大谷の自己最速は119マイル(約192キロ)。