バレエ歴20年の女子プロレスラー・Chi Chiが創立30年NBAバレエ団の魅力に迫る!
――宮内さん、山田さんの役どころや見どころを教えてください。 宮内「『ライモンダ』は1898年初演で、もう100年以上の歴史があるんです。なかなか全幕やらない作品で、今回も3幕の一部、ほんと最後の方の結婚式のシーンをやるんです」 山田「1幕の中でも場が細かく分かれてるんです」 宮内「より深く踊りたいから、役柄もどういう人間かってことをすごく考えるんですよ。今回だとジャン・ド・ブリエンヌがどういう人間か、ライモンダはどういう人間か。例えばストーリーを全部やるんだったら最初の登場シーンから役を自分に入れていけるんですけど、今回はいきなり『物語があった後の結婚式』から始まるので、役をどう入れて行こうかなって試行錯誤してますね」 ――いきなり「どん」と始まるわけですね。確かに難しそうです。 宮内「諸説あるんですけど、今回の3幕の中の『グラン・パ・クラシック』って、ライモンダがマリッジブルーになってるんじゃないかって説もあるんですよ」 <ストーリーメモ> 婚約者であるジャンが軍役につく。その間アブデラフマンに求愛され恋するライモンダ。そこへジャンが帰還し、婚約者を賭けてアブデラフマンと決闘する。アブデラフマンに勝ったジャンとライモンダは結婚式を挙げる。 山田「結婚式なんだけど、すごく暗いっていう演目なんです」 宮内「古典作品が好きでいろんな役をやってきたんですけど、表現っていう意味をもっと出していければ面白いんだろうなって思うんですよ。テクニックとかパフォーマンスっていうのが最近重視されている中で、もちろんそれも大事なんですけど、一般のお客さんにも伝わるような人間味のある表現がしたいなって思うんです。さっき話したように、どうやって役を作ろうって思いながらも、もっと表現したいからすごく難しくて。課題がいっぱい(笑)」 ――宮内さんのその葛藤がそのまんま見どころですね。山田さんのライモンダも心の揺れ動きがなかなか難しそうです。 山田「ライモンダは自分の中で哀しいほうの決心をして表現するのか、物語にもいろいろ種類があるから、どの物語が自分の中でしっくりくるのか、それこそこのNBAバレエ団でのライモンダの全幕っていうのが無いので、どう演じるか悩みどころです(笑)いろんな方がやってるのを映像で見ると、女性のズッシリした芯のある表現をされていて。自分もそんな演技をしたいとも思いますし、ちゃんと自分の表現したいことを乗せていけるようにやってきたいと思ってます」 宮内「でも、バレエっておもしろくて、リハーサルして動いてるうちに『あ、私こっちだな』って動きから感情を得るみたいなのがあるんですよ」 山田「うふふ、ある~(笑)確かにこっちの方がやりやすいかも、表現しやすいかもってあります」 宮内「バレエってセリフが無いんで抽象的に見えるじゃないですか。でも音楽と踊りで雰囲気を表現するっていうのが逆にいいところでもありますし、今回の切り抜いた3幕を見て『ぜひNBAバレエ団の全幕見てみたい!』って思ってもらえたら大成功ですね(山田さんも頷く)」 Chi Chi「私、バレエの先生から『舞台は魔物だよ』ってよく言われてたんですけど、『リングも魔物だな』って、共通点あるなってひとりですごく思ってます。練習通りできないことがあるよ、お客さんの前だと出来ないことってあるよって。リングでも練習してたのに出なかったり、出来ても上手くできなかったり、『あ~これか~』って感じてます」 宮内「僕は少し違ってて、『舞台には魔物が棲んでるけど、守ってくれるのも舞台』だと思ってるんですよ。絶対一番裏切らないのは平らな舞台なんです。ロシアの舞台はちょっと斜めだけど(笑)」 山田「あははは!(思った以上の爆笑)」 宮内「ロシアはね、7度くらい斜めなんです。でも日本は平らだし、照明とかで目やられちゃったり、三半規管がやられる時あったりするんですけど、、地震でも起きない限り平らですから。確かに魔物は棲んでますけど、一番信じられるのは床なんですよ」 Chi Chi「すごくイイ教訓いただきました。今度ぜひ観に行かせてください!」 ※この後、Chi Chi選手がバレエとコラボレーション!ぜひ両者のSNSでご確認を!
【関連記事】
- 100kg女子に怯まず突貫!勝ち気な美女レスラー・Chi Chiが全日本プロレス仕込みの王道ファイトで鮮烈デビュー!
- 【インタビュー】バレエダンサーとして期待された少女がリングの妖精へ!人生を変えたプロレスとの出会いとは
- 「私はぽっちゃり女子じゃない!」と否定する美女プロレスラーに元力士レスラーが「楽になっちまえよ」とコレステロールの誘惑
- 美女の顔面に胸毛を押し付け悲鳴の渦!男二人で押さえつけて脱がしたBreakingDownファイターをコンプライアンス違反で厳重注意
- 【インタビュー】ブル中野が日本人女子初のWWE殿堂入りを聞いて涙!現役復帰は「メデューサと組んでアスカ&カイリのカブキ・ウォリアーズと戦いたい」