【日本代表】伊東純也が考える5バック崩しの鍵は切り替えの瞬間とサイド攻撃「奪った後に良いクオリティでできれば」
日本代表は13日、2日後のインドネシア代表戦に向けてトレーニングを行った。守備的に戦ってくることも想定される相手に対し、伊東純也は「ボール奪取後のプレー精度」と「サイド攻撃」を勝利のポイントに挙げた。 【動画】インドネシア戦を2日後に控えた全体練習の様子
インドネシアの個の力が上がっていると感じる
「帰化しているオランダ人が多くて、俺もベルギーで対戦した選手がいますし、個の力やっぱり上がっているのは感じます。アジアカップで結構いい試合してると思うんで」 映像による細部の確認はこれからと話した伊東だったが、インドネシア代表のイメージはすでにつかんでいた。 日本が押し込む展開が予想される中、攻撃のポイントとして「(ボールを)奪った後に良い形で良いクオリティの攻撃ができればチャンスになると思います」と、守備から攻撃へ切り替えたあとのプレー精度を挙げた。 今年1月にアジアカップで対戦した際、日本は5-4-1のブロックを組み、粘り強く守るインドネシアを攻めあぐねるシーンが散見した。前半開始早々に上田綺世がPKでネットを揺らしたあと、なかなかいい形を作れず、押し気味に試合を進めながらもとくに前半は難しい展開になった。 次の1点が入ったのは後半の52分で、カウンターから上田が2点目を記録している。試合終了間際の88分にカウンターの流れから上田のクロスがオウンゴールを誘って最後は3点をつけたものの、アディショナルタイムにロングスローから1失点を献上。3-1の勝利は圧倒的な力を見せつけてつかんだものではなかった。 当時とインドネシアはメンバーが大きく異なっており、前回の戦い方をそのままトレースするようなことはないと思われるが、日本に対してスペースを消すような守り方をする可能性は十分にあるだろう。しかも今回は、2得点をスコアした上田が不在だ。 伊東は言った。 「今は5バックのチームが多くなっていますし、たぶん日本を相手にするときには、アジアはどこも5バックでやってくると思いますけど、そういう崩しは今できていると思う。そこは継続してやりつつ、コンビネーションとか、1対1の部分とか、サイドのところは大事かなと」 10月のオーストラリア戦では相手に中を締められて日本の攻撃は外回りを余儀なくされた。そんな日本の戦い方を分析したインドネシアが同じような戦術を選択する可能性もある。だとすれば、サイドの選手が1枚剥がして相手の守備陣形を崩すようなプレーも求められる。つまり、サイド攻撃の担い手である伊東の存在が重要になる。 「(オーストラリア戦は)多少はチャンスがあったと思いますけど、そこを決めるところと、自分が出たときにもっとチャンスを作りたかったという部分はあります。クロスをあげるのも良かったんですけど、もっと自分で中までえぐって行ってもよかったと今は思います」 仕掛けて突破して相手の守備のバランスを崩すことができれば、おのずとチャンスは広がっていく。先発か、途中出場かはわからないが、いずれにせよ、日本が勝利を手にするためには、伊東の働きが欠かせない。
サッカーマガジンWeb編集部