米JPモルガンも脱退、脱炭素に向けた銀行業界の枠組み
[ロンドン 7日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースは7日、脱炭素を目指す国際的な銀行連合「ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)」から脱退すると発表した。 脱退の明確な理由を明らかにしていない。ただ、共和党議員の一角がNZBAへの加盟は反トラスト法(独占禁止法)に抵触する恐れがあると警告する中、政治的圧力が高まっていた。 JPモルガンの広報担当は声明で「今後も当社、株主、顧客の利益増進に向け独立して取り組んでいく。エネルギー安全保障を推進しつつ、低炭素技術を支援する実用的な解決策に注力する」とした。 これで米金融大手6社全てがNZBAから脱退した。ゴールドマン・サックスが昨年12月に脱退を発表したことを引き金に、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーが追随した。