【笹井氏会見速報(5)】STAPは「ES細胞やTS細胞の混ざり物では説明できない」
STAP細胞論文の共著者で、理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長、笹井芳樹氏が16日午後、都内で会見。主な内容は以下の通り。 【アーカイブ動画】笹井氏の会見をノーカットで見る 2つめは特徴のある細胞性質。STAP細胞は非常に小さな細胞リンパ球などは小さな細胞と考えられるが、その半分程度の特殊な細胞。細胞質もほとんどない特殊な細胞。キメラマウス実験の結果は、ES細胞、TS細胞の混ざり物では説明ができないパターンとなっている。 3つめは STAP細胞は分散してしまうと死んで増えない。STAP細胞は非常に小さいが、内部細胞塊はSTAP細胞とくらべれば大きな細胞。これを判別することができないということは専門家にはありえない。 STAP現象は現在もっとも合理的な仮説として説明できるのではと思っている。しかし、仮説には常に反証仮説がある。現在思いつかない仮説がでることもある。 STAP現象の再現はなぜ難しいのだろうかということについては、今後の検証過程で詳しく科学的に問題点を明らかにするのが筋ですが、わたしの個人的な見解の部分は、ライブイメージングの解析から体細胞からSTAP細胞が形成されるまでは第4段階あると考えられる。 4つのステップでどこで止まってしまっても最後まではいかない。すでにわかったものについては、プロトコールエクスチェンジというテクニカルティップスを少し前に発表したが、それだけでは完全なものではない。したがって何らかの個人的な主義に依存するものが存在すると思っている。 今回の論文で記載されている部分、まだ予備的な部分を含め今後検証チームでプロトコールづくりがすすめられていくものと考えている。