<春風と共に>選手紹介/16 天理・逸見顕太郎外野手/智弁学園・垪和拓海内野手 /奈良
◇全力練習でチーム鼓舞 天理・逸見顕太郎外野手(2年) 副主将として下林源太主将を支えている。常に意識しているのは「練習に対する姿勢」だ。全力疾走、全力投球でチームを盛り上げる。「自分は技術がある方じゃないので」 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 2019年秋の県大会で3位に終わった後、主将抜きのミーティングを提案した。全寮生を集め「下林に頼っていてはだめだ」とチームを鼓舞。近畿大会での躍進につなげた。 書道部の顧問も務める大西卓也副部長が揮毫(きごう)し、ベンチ内に飾ってある「喜」の文字をいつも心にとどめる。「お世話になっているたくさんの人に喜んでもらえるセンバツにしたい」。全国制覇のため、下林主将と天理教の神殿で毎朝お祈りを欠かさない。 ◇負けん気「打で目立つ」 智弁学園・垪和(はが)拓海内野手(1年) 2019年秋、新チームになり、守備位置を投手から三塁手に変更した。倉敷商(岡山県)との練習試合では3番スタメンで出場して3安打。小坂将商監督から「初球からスイングできている。しっかり振っていけ」と言われた。 毎日の反省点を記して監督に読んでもらう「野球ノート」でも「バッティングで目立て。どんどん振っていけ」と監督の助言が記されていた。励みになった。 近畿大会で対戦した大阪桐蔭の選手は一回り体が大きかった。冬の間にウエートトレーニングに励んできた。チームメートにも逸材がそろう。「でも負けたくない」。グローブには「負けん気」と刺しゅうした。甲子園では代打でもいい、グラウンドに立ちたい。