出荷されるには厳しい基準が!愛媛の高級かんきつ「紅まどんな」おいしさの秘密
南海放送
松山の旬です。きょうは愛媛の年の瀬を彩る、みずみずしい高級かんきつ、松山生まれの「紅まどんな」が登場です! 今年もこの時期がやってきました。愛媛が誇る高級かんきつ、門外不出の「紅まどんな」。
松山市堀江地区の井上剛樹さんのハウスでも、いまが収穫のピークです。 2006年にまつやま農林水産物ブランドに認定された、紅まどんな。例年だと11月下旬から始まる収穫ですが… 井上さん: 「今年は秋口の高温のせいで色が薄いのもあるので、表面のいいやつだけをまず1周目採っていって、後から2周目、内側を全部終わらせていくような形で採っています」 皮が薄いため、特に収穫時期の雨が苦手だという紅まどんな。さらに、今年は夏場の高温と強い日差しで表面が硬くなる「日焼け」も発生するなど、生産者にとって苦労の多いシーズンだったといいます。
「紅まどんな」として出荷されるには、厳しい基準が。 井上さん: 「一般的な果形で言うとここ(ヘタの部分)がツルっとしていて後ろも膨らみがあまりない方がいいんですけど。中には色んなやつがおって…変なんもあって。たまにこういうのが出てくることもあります」 松友アナ: 「ええ~?!なにこれ!いわゆるおへその部分ですよね。 後ろ側の、これがこうなると“でべそ”ということですか?」 井上さん: 「はい。僕らは呼びよんですけど 」
実はこれ、紅まどんなならではの特長。下から覗くと…確かにみんなに、おへそ!ここが10円玉より小さくないと、出荷はできません。 収穫には、傷がつかないよう、肌触りの良い収穫バッグ。そして、もこもこ手袋も! 井上さん: 「収穫が終わって倉庫に持って帰った後、表面にちょっとした汚れがあるのでこれを優しく磨いてあげて」
さすが、愛媛を代表する高級かんきつ!“まどんな”の名前は伊達ではありません。その後、すべての果実を1個ずつチェック。糖度と酸度の基準をクリアしたものだけが「紅まどんな」として出荷されるんです。
松友アナ: 「ん!ジューシー!これは甘い!口の中に入れた瞬間にぶわ~っと溢れ出してよく“ゼリーのような食感”って言いますけど“飲むゼリー”みたいな。すぐなくなっちゃいました。美味しい!」 まさに、今が旬!まつやま農林水産物ブランド紅まどんなは、県内のスーパーなどで、1月中旬まで販売されています。 また一部販売中止となっていた太陽市では、あす12日から販売の再開を予定しています。 井上さん: 「今年も高品質に仕上がっています。ぜひ食べてください」