前田健太、2球で降板。右脇腹に不調で検査
前田健太が苦悩の時期に終止符を打てないでいる。タイガースのベテラン右腕は現地6月5日(日本時間6日)、敵地グローブライフフィールドでのレンジャーズ戦に、今季3勝目を期して先発マウンドに上がるも、右脇腹に不調を訴え、僅か2球での降板を強いられた。試合はレンジャーズが9-1で勝利し、前田に勝敗はつかなかった。
『MLB.com』は同日付で「(腹部違和感で)降板のマエダは木曜に検査を受けることに」と題した記事を掲載し、その冒頭で「2夜連続して、負傷がタイガースの先発投手を降板させた」と伝えた。
「今回は、ケンタ・マエダが水曜にグローブライフフィールドで行われたレンジャーズ戦で、右側腹部の違和感により僅か2球しか投げなかった」と前置きした上で、「マエダは負傷の程度を確かめるべく木曜に検査を受け、負傷者リスト入りの必要性を見定めることとなった」と、現状を伝えた。
記事では右腕の異変について、「マエダはこれまでのキャリアでも、側部の違和感に対処してきと述べたが、今回は異なる部位だった。彼はレンジャーズのリードオフマン、マーカス・セミエンに対し、試合の第1球を投げた後に張りを感じたと述べた」。
「2球目の後、彼は顔をしかめて体の右側をさすり、トレーナーとA.J.ヒンチ監督のマウンド行きを促した」と伝えた上で、同監督による「彼は試合前にブルペンで右腰に何かを感じていると述べていたが、それについてはそこまで考えていなかった」。
「彼はその後、登板したが、彼が自分の身体をつつくみたいに触っているのが見えたし、違和感を感じているように見えた。我々は彼に何球か投げさせた。そこで、彼はかなり控えめに投げていたが、それがさらに我々に懸念を与えた。だから私はボールを取ったんだ」とのコメントを掲載した。
なお、記事によると「メジャーリーグの投手による先発して2球での降板は、2021年7月2日の試合で、死球により退場となった当時マーリンズのパブロ・ロペス以来の早さ」であり、「タイガースの先発投手で一死も奪わず降板したのは、2018年9月15日の試合でケガにより降板したマイケル・フルマー以来」とのこと。
J SPORTS 編集部