プラごみ汚染、インドが最多 「世界全体の5分の1占める量」
世界中から2020年に5210万トンのプラスチックごみが環境中に放出されて汚染につながり、このうちインドが930万トンと最大だったとの分析を英リーズ大チームが5日、英科学誌ネイチャーに発表した。チームは「世界全体の5分の1を占める量」と指摘した。中国は4位。 従来の研究などで世界最多と報告されたこともある中国は今回の分析では280万トン。ごみ焼却や埋め立て技術の向上で改善したとチームはみている。 チームは世界の5万702の自治体を対象に、公表データなどを基に機械学習の手法も活用。直径が5ミリより大きいプラごみの各国の排出量を分析した。 20年に世界で2億5170万トンのプラスチックごみが発生し、このうち約20%の5210万トンが環境中に廃棄されたと分析。国別では350万トンのナイジェリア、340万トンのインドネシアが首位のインドに続いた。 プラごみ汚染は地球規模で問題化。今年11~12月に韓国・釜山で開かれる政府間交渉委員会で国際的な規制条約案に合意できるかどうかが焦点になっている。