米軍が地元漁協へ水揚げ補償金支払う 昨年11月の屋久島沖・オスプレイ墜落事故で漁中断 事務的経費も含め補償終了
鹿児島県・屋久島沖で昨年11月に発生した米軍輸送機オスプレイ墜落事故で、搭乗員の捜索などにあたった屋久島漁協に、漁の中断に伴う水揚げ補償が支払われたことが21日分かった。同漁協によると、米軍が支出した。金額は公表していないが、数百万円規模とみられる。 【写真】〈関連〉オスプレイが墜落したとみられる地点と屋久島空港との位置関係を地図で確認する
1日に九州防衛局職員の訪問を受け、補償額に同意したことから10日までに支払われたという。捜索にかかった経費、施設の使用料、マスコミ対応を含めた事務的経費も既に支払われており、金銭的な補償は全て終了した。羽生隆行組合長は「長い時間がかかったが、ようやく一段落した。ただ、現在も搭乗員1人が見つかっていないことは残念だ」と話した。 事故を巡っては、現場付近で操業中だった漁船が救助活動に参加。その後も機体の引き揚げや搭乗員の捜索に加わり、漁期に入っていたシマアジ漁などが一時中断した。
南日本新聞 | 鹿児島