まさに〝紙〟ワザ...折り紙でデコレーションケーキ、コンテストで最高賞
折り紙作品のコンテスト「第31回おりがみカーニバル」で、福島県喜多方市の日本折紙協会員で折紙講師の伊藤広子さん(58)が最高賞の「下中邦彦賞」に選ばれた。伊藤さんは「2回目の応募で最高賞に選ばれ、とてもうれしい」と笑顔を見せる。 同コンテストは日本折紙協会の主催。「しあわせなとき」をテーマに全国から94点の応募があり、昨年11月9日に東京都で表彰式が行われた。 伊藤さんの受賞作品は「ハレの日のデコレーションケーキ」。約40センチ四方の土台に直径20センチ以上、高さ約25センチの立体的なケーキを載せた。白色の和紙や薄紙で折ったバラと二枚貝を組み合わせ、生クリームを表現。ケーキの中にライトを入れ、明かりをともすと光が漏れるよう工夫した。1日2~3時間作業し、半年かけて完成させたという。
伊藤さんは喜多方市役所を訪れ、遠藤忠一市長に受賞を報告した。図書館や公民館などで開かれる折り紙教室で指導に当たっている伊藤さんは「今後も多くの人に折り紙の楽しさを伝える活動を続けていきたい」と話した。 伊藤さんの受賞作品は、同協会が運営する「東京おりがみミュージアム」で1年間展示される。
福島民友新聞社