趣味はジム通いとサウナとクラフトビール…33歳のフリーランスですが何か? 「意識高い系」偏見への違和感【コラム】
【福井県立大学コラム】普段はフリーランスとして、高校での授業支援や大学の非常勤講師、教育系イベントの企画などを行っている会社を運営している33歳です。固定の休みはほとんどない、不規則な働き方をしていることもあり、「休みの日って何してるの?」と聞かれることも多いです。そういうときは「サウナ行くか、クラフトビール飲みに行くか、かなぁ。最近はジム通うようにしてる」など、自分の趣味を話すのですが、たいてい「意識高いなぁー。笑」みたいな、ちょっと揶揄されたような反応をされます。 僕が思う意識が高い人は、目的意識がしっかりあって、ON/OFF問わず何かに熱中している人のことだと思っているのですが、いわゆる「意識高い系」みたいな、中身が伴わず見栄えをよくするためにそういう振る舞いを見せかけるような人は、めちゃくちゃ嫌いです。 おそらく、サウナ・クラフトビール・ジムみたいなものは、そういう「意識高い系の趣味」だと思われているんだと思います。でも僕、別にかっこつけるために趣味にしているわけではないんです…。 僕は過去に、東日本大震災の被災地支援のお仕事をしてたことがあり、岩手県の沿岸部に2年ほど住んでいたことがあります。そのときの楽しみの1つが隣町にあるスーパー銭湯のサウナでした。岩手に縁もゆかりもなく、慣れない中での仕事をしていた自分としては、その時間がとてもリラックスできる貴重な時間でした。それがきっかけで、今でも仕事で疲れたらスーパー銭湯に行ってお風呂に浸かって、サウナにも入る時間を取るようになりました。 また岩手には「ベアレンビール」というクラフトビールが酒屋でなくスーパーで大手ビールメーカーと同じように売られています。飲みやすくおいしくて、それがきっかけでクラフトビールというものを知り、岩手時代によく飲むビールの1つとなっていました。 以降、旅先で見つけたら地元生産のビールを買ってみたり、気になるビールがあったら問い合わせて取り寄せてみたりしています。 ジムは、最近おなか周りが気になってきたから通い始めただけで、別にムキムキになりたいというわけでもなく…。 こんな感じで、これまでの人生の流れで趣味になってきた中で、好きなだけで「っぽい」って言われるのってなんだかなぁと思ったりもします。 かといって「趣味ないよ」って言うのも違う気もするし…。どう振舞うといいのか、常に悩んでいます。 × × × 福井県立大学で「福井の文化と社会」という授業で、非常勤講師を務めている村上氏。コラム作成を通して自分の意見を表現することを目標に、「福井」を再認識する、という内容で授業を行っている。年度末にかけて、ゆるパブコラムに学生が書いたコラムを掲載するのを前に、「大学生に書いてもらうなら、講師にも書いてもらっていいんじゃないか」ということで、コラムを寄稿した。