<トリリオンゲーム>「コイツわっるいわ~」壮大なウソで騙し抜き、20億円もの資金調達を実現させたハルに視聴者も舌を巻く
並外れたビジネスの才覚を持つ天性の人たらし“ハル”こと天王寺陽(CV.大塚剛央)と、パソコンオタクで人付き合いが苦手な“ガク”こと平学(CV.石毛翔弥)が、トリリオンダラー――1兆ドルを稼ぐことを目的に会社を立ち上げる起業サバイバルストーリー「トリリオンゲーム」(毎週木曜深夜1:58-2:28ほか、TBS系/Prime Video・ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)。その第11話「幻の男」が12月5日に放送された。今話では、ソーシャルゲームの開発・宣伝のためにハルが壮大なハッタリをぶちかまし、予想だにしない展開で視聴者の度肝を抜いた。(以降、ネタバレが含まれます) 【写真】毎度、顔芸でも楽しませてくれるガクたち ■一世一代の大芝居で投資家をオトす演技派・ハル ドラゴンバンクの大ヒットゲーム「ドラゴン娘」の話題で盛り上がるトリリオンゲームの面々。桜(CV.鈴木崚汰)は「ドラ娘」の面白さを認めながらも、ドラゴンバンクが開発者の移籍を防ぐためにクレジットにも名前を入れていないのが気に入らないという。ところが、SNSで開発者が特定されていることが判明する。ハルは開発者である“世界の堀本(CV.飛田展男)”がトリリオンゲームに参戦してくれれば、大きな話題になるとにんまりし、「とりま当たってくるわ」といつもの軽いノリで出かけていく。 後日、ハルはオフィスで新作ゲーム開発説明会を開催。会場に集まったのは、ハルとガクが資金集めをするさいに、出資を断られた投資家たちだった。今や短期間でネットショップを大成功させた若きIT業者となった2人は、投資家たちの注目の的。そんな彼らに、ハルはスペシャルゲストとして「ドラ娘」開発者・堀本を紹介する。ハルの話術と堀本の登場により、開発説明会は大盛況のうちに幕を閉じ、トリリオンゲームは20億円もの資金調達に成功したのだった。 説明会には、ハルたちが5千万円の出資を希望して、呆れさせてしまった投資家の前山田(CV.近藤浩徳)も招かれていた。大きい魚を逃がしてしまった彼に対し、ハルは涙ながらの大芝居で育ててくれた感謝を述べ、前山田に巨額の出資をさせることに成功。ハルの演技力とあざとさに、SNSには「ハルくん役者すぎる」「投資家を気持ち良くさせてでかい金引っ張るぞ!」「この低姿勢は自分でも出資不可避だわ」など続々と感心の声が寄せられた。 ■ガクも視聴者も騙されたハルのリスキーな大仕掛け ハルのワガママはこれにとどまらない。堀本をどうやって引き入れたのかと尋ねるガクに、ハルは堀本がこの世には存在しない人物だと明かす。からくりはこうだ。「ドラ娘」リリース直前に投稿されたSNSのつぶやきから“それっぽい”ものを見つけ、投稿者からユーザーアカウントを買い取り、ドラゴンバンク社員の暴露アカウントに作り替える。小劇団の役者に堀本を演じさせ、内定式の日に撮ったドラゴンバンク社内やゲーム資料の写真をアップして、堀本こそ「ドラ娘」の生みの親だと皆に信じ込ませたのだ。 自らが仕掛けた壮大なウソで、投資家たちどころか身内までも騙したハル。視聴者もこれには驚いたようで、SNSには「“世界の堀本”そのものがゲーム界に作られた虚像だった…だと!?」「全部マッチポンプなの草生える」「コイツわっるいわ~」「まじで行動力、先読み、心理学どれもステータスバグってるだろ」などコメントが殺到。蜜園社長(CV.沢海陽子)も仕掛け人の1人だったことに、「社長も一枚噛んでたのか」「蜜園さんもグルかやるやん!」と感嘆する声も見られた。 ■祁答院の過去、意外なキャストと最後までサプライズ満載 終盤では、祁答院一輝(CV.東地宏樹)がかつて芸能事務所の社員だったことが判明。トリリオンゲーム開発のソーシャルゲームを大々的に宣伝するため、ハルは祁答院に芸能界を脅して乗っ取ろうと持ち掛ける。やんわりと断る祁答院に、ハルが「あんた前科者だろ」と衝撃的な一言を投げかける場面で今話は幕を閉じた。 サプライズだらけの回らしく、キャストにも驚きの名前が。祁答院の回想に登場するお笑いコンビの声を担当したのは、人気の兄弟芸人・ミキ。目ざとく見つけた視聴者もいたようで、SNSで「ミキの二人出てたんか」「まさかこっちはリアル芸人使用かよ」など即座に反応していた。 ◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)