女子中学生を誘拐 被告に懲役4年6月求刑 長崎地裁で初公判
長崎県内の女子中学生=当時(15)=が16歳未満と知りながら札幌市内の自宅に連れ出すなどして、未成年者誘拐と不同意性交等の罪に問われた北海道江別市、無職の被告(25)の初公判が17日、長崎地裁(太田寅彦裁判長)であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役4年6月を求刑し、即日結審した。判決言い渡しは5月22日。 起訴状によると、被告は昨年12月16日、長崎市内のレンタルスペースで少女と性交。同17日に少女の親に無断で連れ出し誘拐した。 検察側の冒頭陳述によると、被告は昨年5月、少女と交流サイト(SNS)で知り合い、同8月から交際を開始。同12月16日、同市内で初めて会い、翌日、少女から「一緒に死のうね」「一緒に帰りたい」などと言われ、航空機などを使って連れ帰った。 検察側は、少女の精神的未熟さに付け込んだ悪質な犯行と指摘。一方、弁護側は衝動的で悪質性が低く、親族の指導、監督により再犯の恐れが低いとして執行猶予付き判決を求めた。