キーワードは「ちょっと残し」…一番つらい“勉強のやり始め”をスムーズにする4つのコツ【偏差値35からの合格を果たした現役東大生が解説】
「よし、勉強しよう!」と思っても、気づいたらスマホを見ていたり、片づけを始めていたり……という経験が誰しもあるのではないでしょうか。しかし、偏差値35から合格を果たした現役東大生の西岡壱誠氏によると、勉強を続けるコツは「よし」と思わないことだといいます。西岡氏監修の『東大生が教科別にわかりやすく教える 受験勉強法大全』(幻冬舎)より、詳しくみていきましょう。 都道府県「大学進学率」ランキング
勉強は「やり始め」が一番つらい
勉強を始めようと思ったけれど、なかなか集中できなくて途中でやめちゃったり、そもそも勉強ができなかったりしたことはありませんか。勉強において、一番「続けにくい時間」は間違いなく「やり始め」です。「さて、やるか」と考えて一歩踏み出そうとするタイミングで、一番集中力が途切れやすいのです。 しかし、みなさんもいざやり始めたら、意外と何とか進められることもあるのではないでしょうか。運動会の玉転がしのように、どんなに大きいボールでも転がし始めれば勢いもついて進んできますが、転がし始めは「せーの」で全員が一丸となって力を込めなければボールが動かないのと同じ理屈です。 東大合格のために重要な、「READY=準備」の姿勢 実体験ですが、私も机に向かってはみたものの、全くやる気が起きなくて「今日はもういいや……」という気分になってしまい、勉強時間がゼロという日が結構ありました。 ところが、東大に合格した人たちは、全員この最初の1歩を踏み出すのが上手なのです。陸上競技などのスポーツにおいて、勝負は試合開始前から始まっているとよく言われますよね。「READY……」とスターターが言った瞬間のポーズからすでに試合が始まっているのです。そのポーズは、勝負の結果にも必ず影響するはずです。 受験勉強においてもこれは全く同じで、いわゆる「READY思考」はとても重要なのです。走り出す前の「準備(=READY)」の心構えや、勢いよくスタートダッシュを切るための効果的な方法を紹介します。