ゴール量産でフランス2部リーグ制覇、オセールで活躍するオナイウ阿道 異国で成長、1部昇格の新シーズンへ、日本代表復帰と2026年W杯にも意欲
ワインの産地シャブリからほど近いフランス中部のオセールで、ゴールを量産した。サッカーの同国2部リーグでオナイウ阿道(28)は、2023~24年シーズンに15得点をマーク。優勝と1部昇格を果たしたオセールに欠かせない戦力となったFWが、昨季を振り返りつつ新シーズンの展望や復帰を目指す日本代表への思いなどを語った。 【写真】スタジアムは「巨大パブ」…すさまじい「やじ」も サッカーとビールを愛するイギリス人は熱い! 世界最高峰のプレミアリーグ、チケット入手と楽しみ方
―昨季は2度のハットトリックを達成するなど15ゴールの好結果を残した。 「前回(トゥールーズで)2部でプレーした時よりも取れた。満足はしていないけれど、最低限は達成できたと思う。ある程度、誰が見ても数字で目に留まるようなところにまでいけた」 ―昨年11月のサンテティエンヌ戦は3得点。左ウイングの位置から中に入っての得点パターンが目立った。 「一般的にウイングは足が速かったり、ドリブルで抜く技術があったりする選手が多いけれど、僕はそういうタイプではない。でもそこに置かれている意味を理解しながら、自分にしかできないこと、結果を残すことを頭に入れてプレーした」 ―15点の中で特に印象に残るゴールは。 「(右クロスを合わせた)サンテティエンヌ戦の3点目は、けっこう好き。いいポジショニングを取れていたし、ボールが少しバウンドしたけれど、落ち着いて力まず枠に転がせた」 ―Jリーグでは千葉、浦和、山口、大分、横浜Mと渡り歩き、21年に渡仏してトゥールーズに入った。昨季のオセールを含めて3季を過ごして成長した部分は。
「安定してきたところは、今日は個人的にパフォーマンスが良くない、という時も最終的に点を取れたり、悪いまま終わったりすることが少なくなった。(昨年12月の)クビイ・ルアン戦は本当に寒く、手も足も感覚が全くなくて思うようにプレーできなかったが、最後に点を取って勝利に貢献できた」 ―フランス代表などで活躍したシセ氏がFWの臨時コーチだった。どのような影響があったか。 「フランス国内でもイングランド・プレミアリーグでも結果を残した選手で、FWの気持ちをすごく理解してくれる。見ている人からすると簡単なシュートを外しているようでも、それが実は難しい時もある。そこをしっかりと分かってくれて、トレーニングで修正しようとしてくれた」 ―トゥールーズでの1年目で2部リーグ優勝、2年目はフランス・カップを制覇した。オセールで2部を制して3年連続で優勝を経験している。 「最初にトゥールーズで優勝した時に自分は10点取ったが、チームの中でものすごく重要なプレーヤーだったかというと、そうではなかった。2年目は(出番が限られて)難しかったシーズンで、みんなにカップ戦の優勝を経験させてもらった。昨季は、トゥールーズで優勝した時よりも自分が必要とされていると感じたし、自分がいたことでチームを勝ちにもっていけた試合もあった。しっかりと貢献できたと思えるシーズンだった」