不適切な対応が重なり隣人死亡 不正支給の堺市で報告書
隣人への傷害致死罪などで起訴された男に、堺市職員4人が生活保護に関連した運転免許証取得費を不正に支給していた問題を巡り、有識者による検証委員会(座長・吉永純花園大教授)が26日、「(隣人の死亡は)行政の不適切な対応が積み重なった結果」とする報告書を公表した。 男は住所不定、無職楠本大樹被告(33)。報告書によると職員らは、目の前で被告が隣人男性=当時(63)=を殴るのを止められず、その後も被告の言うままに対応し、最終的に男性は死亡した。 職員4人は当時中区生活援護課に所属。生活保護を受けていた男性と被告への対応が4人のうちケースワーカーと係長に一任されたと指摘した。