「割安株」が人気化する日本株市場、"次の狙い目"はどこか
黄昏時の荒野をおぼつかない足取りで歩かされている印象のある、足元の日本株相場。その水面下では、静かに銘柄物色の動向が変化しているようだ(イメージ写真:paralisart/PIXTA)
2月16日にTOPIX(東証株価指数)が約3カ月半ぶりに2000ポイントを回復して終わったことで「これで少しは相場の気勢も上がるか」と期待したが、アメリカ株安に週末事情もあってか、翌17日はTOPIX、日経平均株価ともにマイナス。期待外れ、いささかガッカリの週末となった。 これで2月第3週(13~17日)は、日経平均が0.57%安、TOPIXが0.25%高とマチマチのパフォーマンスとなった。ともに1%にも届かない変動率だから、重箱の隅を突く必要もないだろうが、一応整理すると、TOPIXは2週連続プラスで、最近になって底堅さが指摘される指数としては一応、面目を保ったことになる。 逆に、日経平均は5週ぶりに週間成績がマイナス。そもそも、気づいている人は少なくないだろうが、日経平均は2月9日の前日比22円安(終値は2万7583円)を起点に、17日までマイナス、プラス、マイナス……と日々陰陽が替わる“千鳥”となっている。17日の終値が2万7513円だから、この間、居所はほとんど変わっていない。
本文:3,045文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
岩本 秀雄