容疑者運転の黒い車、事件前に店付近を複数回往来か 北九州2人死傷
北九州市のファストフード店で中学生2人が刺され死傷した事件で、事件が発生する前の時間帯に、黒いワンボックスカーが店付近の道路を複数回往来していたとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。福岡県警は、殺人未遂容疑で逮捕した無職平原(ひらばる)政徳容疑者(43)が車を運転し、犯行の機会をうかがっていた可能性があるとみて調べている。 【写真】殺傷事件があったマクドナルド322徳力店=2024年12月19日午後1時、北九州市小倉南区、朝日新聞社ヘリから、日吉健吾撮影 事件では中学3年生の中島咲彩(さあや)さん(15)が腹部を1回刺されて死亡し、一緒にいた男子生徒も腰を刺され負傷した。 県警は20日、平原容疑者を男子生徒に対する殺人未遂容疑で福岡地検小倉支部に送検。自宅や車の捜索で複数の刃物のほか、現場から逃走した男の着衣と似た衣服や黄色いサンダルを押収した。一部が犯行時に使用されたものとみて詳しく調べる方針だ。
朝日新聞社