「気をつけるのは難しそう」メルカリ“返品詐欺”で対策発表も… 利用者間トラブルどう防ぐ? 【Nスタ解説】
消費者問題に詳しい 牧野和夫弁護士: 特にネット上の取り引きは非常に難しいですね。それでもできる限りの証拠を抑えることが大切です。例えば出品したものとは違う商品が返品された場合、送られてきた箱に加害者の指紋がついている可能性もありますので箱を保存しておくことが重要です。 ホランキャスター: 箱を取っておく。自分が送ったものも写真に撮っておくことですね。 消費者問題に詳しい 牧野和夫弁護士: “すり替えトラブル”対策は▼自宅に届いた伝票や段ボールは捨てずに残しておく ▼メルカリでのやりとりは保存しておく。とにかく物的証拠を残すこと。自分を守るためにスクショすることも必要です。詐欺罪は「10年以下の懲役」になる場合もあります。 井上キャスター: 今回メルカリが対策に動き出しましたが、企業ごとではなく業界全体として考えていくことはできないのでしょうか。 消費者問題に詳しい 牧野和夫弁護士: 考えていると思いますが、各社足並みが揃わず難しい状況なのでしょう。しかし間違いなく(業界全体という)方向へ相談をしているのだと思います。 ■すり替えトラブルに巻き込まれたら メルカリ側は取材に… 井上キャスター: トラブルにあった場合について、メルカリに取材をしました。 【今後“すり替えトラブル”にあったら】 ●メルカリ ヘルプセンターに連絡 ●商品回収センターで商品の目視確認 ●取引の経緯や過去の利用状況の確認 →不利益と判断した場合、原則被害額の全額補償 ホランキャスター: この補償制度を悪用する可能性もあるのではないでしょうか。 消費者問題に詳しい 牧野和夫弁護士: メルカリ側に「被害者だ」と嘘をつく人も出てくるでしょう。メルカリはまだそこの部分を見抜くことはできないですよね。 元競泳日本代表 松田丈志さん: そうなると「物を売りたい人」「物を買いたい人」を直接繋ぐ便利なサービスが成り立たなくなってしまいますね。 井上キャスター: “すり替えトラブル”にあってしまった場合、出品した商品は戻ってくるのでしょうか。メルカリ担当者は「現在は未然に防ぐ対策の強化や補償がメインのため、今のところは回収は予定していません」といい、回収する手立ては難しいようです。