錦織圭・単独インタビュー 8カ月ぶりの復帰に「ちょっと浦島太郎感」 引退について「急にもう今年までって言うかも」
モチベーションがもつのかなっていうのも、前は思っていました。30歳くらいになり、プロも10年やったら、バーンアウトじゃないですけど、もうお腹いっぱいになるんじゃないかなと思ってきたので。 それがいまだに、そんなにない。このケガの期間も長いので、プロ生活が15年あったとして、15年間フルでやってはいないので......なんかその、やっぱ失っていた期間がモチベーションになってたり。そこまで疲れていないというか、逆にフレッシュなのかなと思います、34歳のわりには」 まだうまくなれる。まだやりきっていない。また強い選手と対戦したい──。彼の言葉のはしばしには、そして表情には、そんな無垢な想いがにじむようだった。 34歳を迎えた"永遠のテニス少年"は、種々の想いに胸を膨らませ、トッププレーヤーたちの集うコートへと向かっていく。
内田 暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki