「『RRR』っぽさもあってすごく良かった」『密輸 1970』試写会トークイベントで芸人みなみかわが絶賛
韓国で昨夏、動員数500万人超えを記録した海洋クライムアクション映画『密輸 1970』が7月12日(金)より公開となる。このたび、公開に先駆けて行われた本作の一般試写会、トークイベントのレポートが到着した。 【写真を見る】みなみかわは「観ていてずっと面白かった。水中アクションは珍しい」と太鼓判を押した 本作は、1970年代の韓国の沖合で密輸犯罪が盛んに行われていたという史実に基づく海洋クライム・アクション。2023年の「第44回青龍映画賞」で最優秀作品賞を含む4冠に輝き、同年サマーシーズンの韓国で500万人以上を動員し、年間興収ランキング3位の大ヒットを記録した。キム・ヘス、ヨム・ジョンアがダブル主演を務め、チョ・インソンらが共演する。『生き残るための3つの取引』(10)、『ベルリンファイル』(13)、『モガディシュ 脱出までの14日間』(21)などのヒットメーカー、リュ・スンワン監督がメガホンをとり、のどかな漁村で暮らすごく平凡な海女さんたちが海底に沈められた密輸品の引き上げに挑む物語を映画化した。 今回、本作の公開に先駆けて、7月2日(火)に行われた特別試写会のレポートが到着した。上映後には、映画好きで知られる芸人のみなみかわと映画パーソナリティの伊藤さとりによるトークイベントを実施。母親が熱狂的なイ・ビョンホンのファンだったことから、韓国ドラマ、韓国映画が好きになったというみなみかわは、本作について「観ていてずっと面白かった。水中アクションは珍しいし、『RRR』(22)っぽさもあって凄く良かった。会話もクスっと笑えるし、シリアス過ぎないのもいい。時間軸をシャッフルするタイムトリックもタランティーノみたい」と太鼓判を押した。一方、伊藤も「この世代の女性たちを主人公にしてくれたのが嬉しかった。韓国映画は脂の乗った男たちが暴れる映画が多いけれど、それを女性たちに置き換えてのアクションあり、嫉妬あり、世代を超えたシスターフッド感もありで最高。展開も飽きさせることなく、まさかのサメ映画にもなっている」と称えている。 また、みなみかわは、キム・ジョンスが演じた検挙率100%に挑戦する税関係長ジャンチュンを推しキャラに挙げており「韓国映画には必ずこういう顔をした悪い官僚がいる。最終的に絶対に悪い奴になるし、しっかりとやらかしてくれるのも良い」とお気に入りの様子。伊藤は物語の舞台が1970年代であることに触れ「音楽やファッションに懐かしさがあるけれど、今の時代で見ると一周回ってレトロなオシャレさになっている」と見どころに挙げていた。 日本公開にあわせてスンワン監督とインソンの来日も決定したばかり。このニュースにみなみかわは「めちゃめちゃ会いたい!」と大興奮で、伊藤も「リュ監督はアクション、男臭さ、スピーディーな展開がめちゃくちゃカッコいい監督。エンターテインメントとして社会問題を取り上げる天才で映画を通して世界を広げるのが上手い。来日時には次にどんな作品を手掛けたいのか聞きたい」と来日を心待ちにしていた。 最後にみなみかわは「女性たちの活躍が爽快で痛快。老若男女にお勧めできる映画です。時間軸のシャッフルにも驚かされるし、1つ1つの展開も気持ちがいい。ぜひとも映画館の大きなスクリーンでご覧いただきたいです」と猛プッシュした。 海女さんたちが繰り広げる衝撃の激闘とは?海中でのクライムアクションをぜひスクリーンで体験してほしい。 文/鈴木レイヤ